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アクション映画の主人公が男性だけなんていう時代はとっくに終わりました。
21世紀を迎えて「バイオハザード」や「トゥームレイダー」など女性が活躍する映画が登場しています。
そして「チャーリーズ・エンジェル」がテレビに初登場したのは、なんと1976年のことでした。
そして今日までに映画「チャーリーズ・エンジェル」は何度となくリメイクされて進化を遂げています。
今回紹介する2000年に公開された「チャーリーズ・エンジェル」には、見どころや隠れたエピソードが満載です。
これから解説及び検証していきましょう。
映画「E.T.」とドリュー・バリモア
甦ったドリュー・バリモア
映画「E.T.」の主人公エリオットの妹役で有名な彼女ですが、その私生活は悲惨なものでした。
学校のでのいじめや母親とのいびつな関係のために、十代で飲酒、喫煙、ドラッグにはまり、あげくに自殺未遂まで起こしたのです。
しかし母親から独立した彼女は、バイトのかたわらにオーディションを受け続け、映画の世界にみごとカムバックを果たします。
役者だけでなくプロデューサーや監督としても活躍しているのですから素晴らしいですね。
映画の中でジョン・ボスレーとエンジェルたちが恋愛の話をするシーンがありますが、ディラン役のドリュー・バリモアはこういいます。
私はきっと鉄のハートね
引用元:チャーリーズエンジェル 配給会社:コロンビア/SPE
と。
ここでの「恋愛」を「人生」と置き換えてみると、ドリュー・バリモアの不屈の精神が垣間見えて、ぐっと深みを感じるシーンとなります。
さりげなく含まれるE.T.パロディ
「チャーリーズ・エンジェル」には、ドリュー・バリモアならではの工夫が凝らされています。それは映画「E.T.」のパロディーネタです。
まずエリック・ノックスの自宅です。丘の上のひときわ高い場所に建てられていますが、どう見ても「宇宙船」のような外観なのが分かりますね。
そこから裸で転げ落ちるディランは、まさに地球に置いてきぼりをくらったE.T.ではないでしょうか。
次に彼女が助けを求めた少年たちの家ですが、「E.T.」に登場する家を実際に再現したものなのです。
中にはさりげなく「E.T.」のポスターが張られ、小さなE.T.フィギュアが置かれていますし、少年たちがゲームをしているのも「E.T.」のシーンに重なります。
これらは映画ファンには嬉しいおまけでパロディーとしても楽しめるのです。
しかしドリュー・バリモアの人生を思えば、嫌悪していてもおかしくない「E.T.」への彼女なりの愛と敬意ように感じられますね。
その背景を思えば感慨深いものがあるのではないでしょうか。
さまざまな映画へのリスペクト愛
「チャーリーズ・エンジェル」には、別の映画を連想させるシーンがたびたび登場します。
映画の世界が好きなドリュー・バリモアの影響が大きいのでしょうか。
宇宙服のアレックスが仲間と並んで歩く姿は「アルマゲドン」を彷彿とさせますし、ディランが軍隊で教官に怒鳴られている場面はまさしく「G.I.ジェーン」です。
ジェーンがもし厳しい訓練に嫌気がさしていたとすれば、ディランのようなエンジェルになったかもしれませんね。
他にも隠れたエピソードがあるかもしれません。それを楽しむのも「チャーリーズ・エンジェル」の観かたの1つでしょう。
3人の華麗なアクションの舞台裏
過酷な特訓の成果
「チャーリーズ・エンジェル」の目玉は、なんといってもエンジェルたちが戦うド迫力のアクションシーンです。