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【コララインとボタンの魔女】魔女の正体とその後を徹底考察!児童作品に恐怖や切なさを感じる理由は?猫やクモの意味もご紹介!

出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B00GMA5GWO/cinema-notes-22

2009年公開の「コララインとボタンの魔女」はニール・ゲイマン著の児童文学作品をもとにしています。

子ども向けというには、少々不気味で切なさすら感じる作品です。

児童文学作品なのに、なぜ恐怖を感じるのでしょう……。

劇中に登場する魔女に注目しつつ、クモや猫が登場する意味も詳しく紐解いていきます。

ボタンの魔女の正体はクモ女

コララインとボタンの魔女 単行本 – 2003/6/30

本作に登場する「別のママ」は魔女という存在でした。

ストップモーションアニメ独特の不気味さが印象的ですが、彼女はただの魔女ではありません。

クモが化け物になった姿

クモは糸を紡ぐ生き物です。

冒頭部分、人形の糸を外したり巧みに糸を操る姿はすでに伏線となっていました。

罠を仕掛け、かかった獲物を食べていくクモの姿は劇中のストーリーそのものなのです。

クモがどういう経緯で化け物(魔女)になったのかは明かされていません。

しかし、子供を罠にかけ愛してもらおうと必死な姿からは魔女の孤独を感じます。

多くのクモは子を産むと、子が孵化する前に母親は死んでしまうそうです。

また、ほとんどのクモは一匹だけで生きています。

子を愛し愛されたいというクモの強い想いが怨念にかわり、化け物に変えてしまったのかもしれません。

子どもに愛されたかっただけ

魔女はコラライン以前にも子供を誘拐しています。

始めから食べようと思っていたわけではなく、コラライン同様に自分の子供として受け入れたかったのでしょう。

しかし誘拐された子供達は、魔女を愛さなかったのです。

だから本意ではないとはいえ、口惜しさと悲しみで狂気となった魔女は子供達を食べてしまったのです。

待って! 置いて行かないで! あなたが居ないと死んでしまう!

引用:コララインとボタンの魔女/配給会社:フォーカス・フィーチャーズ ギャガ

逃げるコララインに魔女は上記のように叫んでいます。

必死に逃げるコララインに感情移入をして観ると、かなり怖いシーンです。

しかし魔女の狂気の裏に隠れた切ない感情を思うと、少し切ないシーンにも見えます。

残忍な別の解釈

魔女に関しては全く別の解釈も出来ます。

彼女は初めから子供の魂を食べることが目的で、その為に様々な嘘を並べ立てていたというものです。

この解釈から行くと、魔女の最後の言葉はあなたの魂を食べないと死んでしまう、というものになります。

捉えかたは人それぞれですが、ひとりひとりがどのように考えるのかも監督の意図した所ではないでしょうか。

魔女のその後を考察

Coralineアニメポスター 8.5 x 11

劇中で手を古井戸に捨てられた魔女ですが、その後の彼女はどうなったのでしょう。

クモは手を取られても平気

クモは生きるのに必要な本数以上の手足を持っています。

それゆえ、1本くらい失っても問題はありません。

本作中に手をひとつ潰されてしまいましたが、彼女にとって致命傷となることはないでしょう。

異世界で子供を狙っている

ジェムプラス(GEM plus)ブローチ クモ 蜘蛛 スパイダー ラペルピン KS40004 (メタリックブラックカラー)

コララインが奪ったのは、世界をつなぐ扉の鍵です。

鍵を失ったことで、魔女はこちらの世界へ来ることが出来なくなりました。

当然子供をスパイする人形を送り込むことも出来ません。

しかし、魔女の住む世界は元々魔女が作りだしたものなので滅んではいないのです。

コララインに閉じ込められた後も、孤独の世界で子供を誘拐する作戦を練っていることでしょう。

扉はいつか朽ちるもの。この先魔女の住む世界の扉が開くこともあるかもしれません。

なぜクモなのか

CoralineアートPrints – セット6つの8 x 10水彩写真

本作でなぜクモが魔女として登場したのでしょう。

「コララインとボタンの魔女」ではうまい話には裏があり罠があるんだ、ということを伝えています。

子供を誘拐する魔女ですが自ら赴くわけではなく、子供は甘い香りに誘われて、自らよって来るのです。

いわば自分の意志で捕まったことになります。

騙されるな!と、観ているものは心で叫ぶのです。

他人事は冷静に判断出来ますが、いざ自分に罠がしかけられていたら……。

甘い誘惑に誘われ、魔女に捕まってしまうかもしれません。

罠をはり獲物を捕らえる捕食者として、クモは最適なはまり役だったわけです。

コララインが巨大なクモの巣に捉えられたシーンは、罠にかかった獲物そのものでした。

自分が注意をしていれば、クモの罠にははまらず悲劇は訪れなかったでしょう。

黒猫が意味するものは仲間

CoralineアートPrints – セット6つの8 x 10水彩写真劇中で二つの世界を行き来し、自由に動くことが出来たのは黒猫だけです。

この黒猫は何を示しているのでしょう。

黒猫はなぜ嫌われていたのか

まず押さえておくべきは、黒猫の存在です。

魔女は蜘蛛であり、猫はクモを捕食します。

更に魔女はねずみを使役に使用していましたが、猫はねずみを捕まえてしまうのです。

猫は嫌われているといっていたけれど、実は猫と魔女は仲間かもしれない……。

魔女と黒猫は仲間である、という固定観念は物語をミスリードさせる要因になっています。

黒猫は仲間を示している

黒猫はコララインに様々な助言を与えていますが、いつも側にいる訳ではありません。

必要な時に必要な助言を与えます。

助けが欲しい時に助けてくれる、黒猫はまさに仲間であり友達を示しているのです。

コララインの当初の態度からわかるように、黒猫は避けられる存在として登場します。

しかしコララインにとっては、なくてはならない必要な仲間でした。

偏見の目を捨てること

黒猫は真の仲間であり、コララインを助ける存在でありました。

同様に同じマンションに住む変わり者の住人達も、コララインにヒントを授けます。

これは「人生を生きぬくヒントをもらうこと」のメタファーなのではないでしょうか。

偏見の目を持たずに、多くの人の意見に耳を傾けることが大切です。

児童作品なのに怖い

ポスタ- アクリルフォトスタンド入り A4 パターンB ザ・コララインとボタンの魔女 光沢プリント

本作は児童作品ではありますが、独特の恐怖感と切なさが見所です。

子供の心に残る恐怖

「コララインとボタンの魔女」は、子供に見せて良いものか否かと意見が分かれています。

というのも、子供には怖すぎる映画と思われているからです。

確かに別のママが魔女に変身するシーンは、母親が何よりも大好きな子供にとってトラウマになるかもしれません。

当然、親の判断になる所です。

しかし子供にとって「甘い言葉についていかない」という、強い教えになることは間違いありません。

作品の本当の怖さが理解できる年齢

CoralineアートPrints – セット6つの8 x 10水彩写真

監督であるヘンリー・セリックは、児童作品=明るいものでなくてもいいと考えています。

映画の持つ本当の怖さを理解できるなら、子供に見せてもいいのではないでしょうか。

しかし絵が怖いだけの年齢なら、見せない方が良いのかもしれません。

そして、この映画に隠されている「切なさ」を理解するのは、大人になってからかもしれませんね。

長く愛される作品とは、時代を経て見返したくなる作品なのでしょう。

ボタンの目が感情を豊かにする

NECA コララインとボタンの魔女 10インチドール レプリカ

ボタンの目は本作品の「恐怖」のひとつです。

ボタンの目になることはすなわち、魔女の操り人形になることを意味しています。

異世界のボタンをつけられた人物達は、考えていることが読めず時にぞっとする表情を浮かべるのです。

しかし、見方を変えるとボタンの目は観る者の想像力を駆り立てます。

同じシーンで同じ人物を観ていても「悲しんでいる」「喜んでいる」と、個々の意見は分かれるでしょう。

変らないボタンの目の中に喜びや、恐怖や怒りを想像しているのです。

遠いようで身近なストーリーの映画

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「コララインとボタンの魔女」は、ストップモーションの魅力を生かしたファンタジーな世界が魅力的です。

しかし、どこにでもあるような家族の関係、子供の心理を巧みに描き親近感の湧く映画になっています。

それゆえに、引きずり込まれるような恐怖感に襲われるのでしょう。

背筋がぞくぞくとするような、切ない恐怖が癖になる映画です。