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1990年公開の『ダイ・ハード2』は、前作「ダイ・ハード」の続編にしてシリーズを不動のものとした名作です。
空港へと舞台を移した本作はジョン・マクレーンの不死身伝説を確立した作品ともいえます。
なぜ特殊部隊が南米の将軍と行動を共したのか、将軍達の乗ったジャンボ機の目的地はどこだったのか……。
『ダイ・ハード2』を紐解き、劇中で描かれていない部分を徹底考察していきます。
特殊部隊が南米の将軍と行動を共した理由
劇中でテロリストの味方として描かれている特殊部隊ですが、なぜ優秀な彼らが南米の将軍と行動を共にしたのでしょう。
キーワードはカリブ海に浮かぶ「グレナダ」
できればみんなと一緒にグレナダに行きたかったです
引用:ダイ・ハード2/配給会社:20世紀フォックス
テルフォードが殺される前にいったセリフです。
グラントは以前「グレナダ侵攻」に携わっており、その際行動を共にした部下と強い絆で結ばれています。
グレナダ侵攻は1983年に実際に起きた戦争で、アメリカは反共産主義を掲げグレナダへ侵攻へしました。
おそらくこのグレナダ侵攻がグラントに何らかの影響を与えたはずです。
エスペランザに引き込まれた
元々反共産主義のラモン・エスペランザはアメリカとも仲が良く、考察するにグラントとは国交を通じて知り合ったのかもしれません。
更にエスペランザに何らかの裏金をもらっていた可能性も考えられます。
軍隊という過酷な状況下において、独裁者エスペランザの魅力に引き込まれていったのでしょう。
そんなエスペランザがテロリストだったので、彼を信仰するグラントたちもテロリストとなった、と考察出来ます。
お金目当て
もう一つの考察としてあげられるのは、全てお金の為という考えです。
エスペランザはグラントたちにとってお金をもたらす存在だったのでしょう。
特殊部隊といっても階級や勤務年数によって年俸は違いますが、麻薬王エスペランザが彼らにもたらす利益は相当なものだったのでしょう。
特殊部隊という実績を捨て、海外へ逃亡する予定だったことを考えても自己の利益の為に行動を共にしたと考える方が自然かもしれません。