主人公が死んでしまったという説は、なぜ流れたのでしょうか。
結論からいうとケンヂは死んでいません。
あの爆発に巻き込まれたのに、どうやって生き延びたかは不明ですが予告にケンヂが出ているので生きているのは間違いないでしょう。
しかしエンディングでは、カンナの活躍が予告されており続編となった第二章にケンヂが登場しなかったこともあり死亡説が流れたようです。
犯人の真の目的
ともだちの教祖でもある犯人の目的は一体何なのでしょうか。
ケンヂへの復讐
犯人の一連の行動を観返してみると、ケンヂをターゲットにしていることは一目瞭然です。
子供時代に原因があったのでしょう、しかし本作ではその原因となることが描かれていません。
続編でその理由が明らかになった時、犯人の正体もわかるのでしょう。
ケンヂへの固執
ケンヂくん、あそびましょう
引用:20世紀少年/配給会社:東宝
劇中では上記のセリフが度々登場していますが、このセリフは犯人の心中を語るもののようにも感じます。
ともだちのマークでもあるオッチョの書いたマークは、本当の友達だけが知るマークです。
そのマークを掲げている犯人は、ケンヂと本当の友達になりたいという思いがあるのかもしれません。
無関心が引き起こす恐怖
劇中には、鼻水タオルや理科の実験大好きカツマタ君など虐めに繋がるような描写が多く描かれています。
子供頃の出来事が引き金になり、事件が起きているのは間違いないはずです。
誰を仲間にするか
子供時代のケンヂ達は誰を仲間にするか話し合っています。
どこにでもあるような風景ですが、仲間になれなかった子は何を思うのでしょう。
俺らの仲間になりたい奴は沢山いるぜ
引用:20世紀少年/配給会社:東宝
このセリフが示すように犯人は仲間になりたかった誰かなのかもしれません。
「20世紀少年」において、この幼年期のシーンはとても重要な意味を持っているのではないでしょうか。
無関心という落とし穴
本作を通して感じることは「人の無関心さ」です。
特にケンヂは子供時代をよく覚えておらず、周りの人間から記憶を引き出してもらっているのです。
人は自分が忘れられていることに傷つくことが多々あります。
もしかしたらケンヂは、意図せぬところで誰かを深く傷つけていたのかもしれません。
謎多き「20世紀少年」第一章
本作「20世紀少年」は物語の「起」の部分です。
まだまだ謎が多く、続きが観たいという気持ちを駆り立てます。
回収されていない伏線や、犯人の動機など思いを巡らせて観返すとその度ごと違った推測が飛び出してくるのではないでしょうか。
続編も見逃せない作品であることはいうまでもありません。