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世の中には名作映画と呼ばれる映画が多数ございますが、本作も名作映画と称しても遜色ないのではないでしょうか。
監督ジョン・G・アヴィルドセン、音楽ビル・コンティの名コンビが贈る、アメリカの青春物語です。
2010年にはジャッキー・チェンとジェイデン・スミスによってリメイクされたことで、もう一度話題となりました。
劇中に登場する車にワックスを塗るシーンや、壁のペンキ塗りなど印象に残る有名なシーンの意味とは。
そしてミヤギとは何者なのか、何をどう伝えたかったのかなどを考察してゆきます。
ネタバレや考察を踏まえてもう1度名作に触れる、そんな映画の楽しみ方をしてみてはいかがでしょうか。
車のワックスがけやペンキ塗りの意味は?
ダニエルが車へワックスがけをし行なう。手首の動きを意識しながら塀にペンキを塗る。ベストキッドを象徴する有名シーンですよね。
ミヤギは敵対するコブラ会が在籍するカラテ道場とは全く異なる方法でダニエルの稽古を行います。
様々な修行シーンではどのような意味があったのでしょうか今一度考察してゆきましょう。
ワックスがけとペンキ塗り
ミヤギが所有する車へ右手と左手交互に円を描くようにワックスを塗り、その次はただひたすら塀にペンキを塗る。
この二つの雑用には、上段突きに対する防御の構えが隠されていたのでした。
床磨き
呼吸を整えて前傾姿勢のまま、同じく右手と左手で円を描くように砂やすりを使い床を磨く。
この一連の動作は下段蹴りに対する防御の構えを体に覚えさせるためだったのです。
一見雑用にも思える修行ですが、ひたすら同じ動作を繰り返すことにより、ミヤギの素早い連打にも対応できるほどに成長しているのでした。
打ち寄せる波に負けないバランス力
特に大切なのはバランス力だというミヤギは、ダニエルに対し海に首まで浸かるよう指示します。
波のように押し寄せる相手の攻撃に負けず立ち続けることができるようになる修行だったのだと読み取ることが出来るでしょう。