心優しき3人組が撤収した後にホテルの宿泊客は皆殺しにされてしまいました。

リトル・ゼが宿泊客を皆殺しにした理由とは何故なのか解説してゆきます。

子どもにとっての銃

本来人を死に至らしめる銃は自分や他者を守るために使用するものですが、神の街に住んでいる子ども達にとっては違います。

銃は他人の持っている物を奪い殺すためであり、守るためではなく攻めるために使用するのです。

間違った考え・知識を持つ人間から無垢な子どもへ銃が手渡される最悪の環境だといえます。

殺しとは日常

リトル・ゼはホテルへ乗り込み皆殺しにする前にこのように発言しています。

「あいつらだけ楽しみやがって。」

引用:シティ・オブ・ゴッド/配給:アスミック・エース

私たちからは全く考えつきもしませんが、彼らからすると強盗や犯罪は楽しみな仕事だったのです。

現場から逃げ出し親玉がいなくなった後、リトル・ゼは禁止されていた殺しを思う存分楽しんだのでした。

ベネが殺しをしなかったのは何故か

City of God [Region 2]

ベネは必要以上に殺しをせず抗争相手のギャングや様々な人間から一目置かれる存在です。

何故ベネが殺しを拒絶したのかを考察してゆきます。

経営者のような存在

一瞬で命を奪い恐怖で人を支配してゆくのはとても簡単で単純な方法です。

しかし、ベネは反乱因子になりそうな人間も話し合いで解決し、話のわかる人間は殺さずに場を収めてゆきました。

その結果ベネの送別会には様々な団体の人間が集まり、ベネのギャング脱退をお祝いしてくれたのでした。

他ギャングや警察との外交・経営・人望全てを持つベネは事実上組織のトップといっても過言ではなかったのかもしれません。

もしもベネが生きていたら

送別会でベネが死なずにリトル・ゼが亡くなっていたとしたら、セヌーラとの抗争も起こらず大事件にはならなかったのではないでしょうか。

人を無闇に殺してはならないという考えがのちの世代にも受け継がれ、少しだけでも平和な街になり得たかもしれません。

シティ・オブ・ゴッドの後日談

City of God: 10 Years Later

本作出演者の10年後を追うドキュメンタリーとして「シティ・オブ・ゴッドの10年後」という作品が公開されています。

成功者と犯罪者

シティ・オブ・ゴッドから10年で出演者の命運ははっきりと分かれてしまっていました。

ミュージシャンとして成功している者もいれば映画業界で働く者、本当に犯罪を犯してしまう者までいるようです。

本作を1度観た人なら、あの子役達が今どのような人生を送っているのか必見の一作となっています。

子役達は素人だった

本作の出演陣は一部を除き現地でオーディションに勝ち残った素人だったことでも有名な話です。

現地の子どもが演じることで劇中のリアルな場面が撮影できたのだと感心するのと同時に、観客は子どもたちを不憫に思わせられるでしょう。