【グリンチ】本当のクリスマスとは何かをグリンチの行いを通して考える！原作や過去作との違いもチェックしてみよう

また2000年公開の「グリンチ」の原題は原作絵本のタイトルに近い「Dr. Seuss’ How the Grinch Stole Christmas!」となっています。

原作と「グリンチ」との違い

3Dアニメ映画の「グリンチ」は原作や実写版の「グリンチ」と異なる部分があります。それぞれどのような部分が違うのかをチェックしてみましょう。

物語の全体的な流れは原作も映画もほぼ同じですが、児童向けの絵本ということから原作の「いじわるなグリンチのクリスマス」には複雑なストーリー構成はなくいたってシンプルです。

2本の映画と違い、絵本にはグリンチがクリスマスを嫌いになった理由やきっかけは説明されていません。

そのため子ども時代のグリンチの登場もなく、マックスなどのキャラクターもあまり印象に残らない描き方で登場しています。

実写版の「グリンチ」はメイクアップ賞を取るほどの特殊メイクがジム・キャリーに施されおり、3Dアニメの「グリンチ」のようなかわいらしさやほんわかした雰囲気はほとんどありません。

他にも3Dアニメ版と過去作の「グリンチ」を比較するとさまざまな違いがあります。

実写版と3Dアニメ版の違いとして、まずグリンチがクリスマスを嫌いになった理由が異なることが挙げられます。

3Dアニメの「グリンチ」では、グリンチは幼い頃に孤児院で過ごしている設定になっています。

そのため毎年一人寂しいクリスマスを迎えていたことでクリスマスを嫌うようになってしまいました。

実写版ではクリスマスに起こったあるエピソードが原因でグリンチはクリスマス嫌いになっています。

グリンチはクリスマスに気になる女の子のために毛深い顔を整えようとしますが毛剃りに失敗してしまいます。

ところが顔にできた傷を子どもたちがからかってしまい、そのことにグリンチは深く傷ついてしまうのです。

このことがきっかけでクリスマスが嫌いになるという設定です。

実写版「グリンチ」では、ひねくれ者だと思われていたグリンチに助けられたシンディがグリンチの心の優しさに気付きます。

村の人たちにグリンチが受け入れられるよう働きかけるシンディを目の当たりにしたことが、グリンチが心を入れ替えるきっかけとなります。

3Dアニメ版「グリンチ」では、孤独で寂しい思いをしたグリンチの子ども時代を知ったシンディがクリスマスディナーにグリンチを招待します。