出典元: https://www.amazon.co.jp/dp/B084282YXW/?tag=cinema-notes-22
1989年の映画「ペット・セメタリー」のリメイク版が2019年に公開され、話題になりました。
幼児ゲージが狂暴化するという前作の設定が変更されたため、少しは絶望感が和らいだ印象に仕上がっています。
そんな変更がされても相変わらず謎なのが、秘密の森を教えておきながら、その後どうなるかという真実をルイスに伝えなかった点です。
作中で何の言及もされなかったので、モヤモヤしている人も多いのではないでしょうか。
そして生き返った家族がゲージを迎えに来た後、どうなってしまうのか…。静寂の中に潜む恐怖とともに考察していきます。
その後
車に残されたゲージのもとにルイスをはじめとする家族全員が迎えに来ました。彼らの目的はゲイジを殺害すること。
ですから何も知らないゲージは最愛の家族に殺され、あの秘密の墓地に埋められるはずです。
しかし生き返ったルイス一家はこの後どうするのでしょうか。ゾンビの様な状態で一家団欒でもする気なのかもしれません。
そして次に引っ越してくる家族をターゲットにし、仲間を増やしていく可能性もあります。
禁断の行為をしたルイス
確かにチャーチの死をエリーに知らせたら悲しむでしょう。しかし大人として「死」について教えることも大切。
ジャドもルイスも目先の問題に囚われて、将来に目を向けることを怠っているようにみえます。
悪者になりたくない
厳しい現実を相手に面と向かって伝えるというのは、精神をすり減らす行為です。
そしてその相手が身近な人、とりわけ家族の場合には激しくストレスを感じるでしょう。
仮に自分が悪くないとしても、相手から非難されることもあります。だとしたら嘘をついて穏便に済ませるのも一つの手段。
相手を悲しませたくないから嘘をつくというのは上部だけで、実は自分が悪者になりたくないという心理の裏返しなのかもしれません。
エリーに「死」を教えるという嫌な役回りを避けたかったと考えられます。
レイチェルへの配慮
妻レイチェルは自身の過去にトラウマを持ち、「死」について敏感になっていました。
この地に家族で引っ越してきたのも妻の精神的なサポートが目的の一つだったでしょう。
子供に「死」を教えることに反対のレイチェルですから、エリーのためといいながら実はレイチェルのためにチャーチを森に埋めたとも考えられます。
ジャドが秘密の森を教えた理由
先住民の土地であり、ウィンディゴという悪霊が潜む謎の森。
そこに埋葬された遺体に悪霊が取り憑くことで生き返ったように見えるだけで、本当に本人が生き返るわけではありません。