この事実をジャドは身をもって体験し、その悲しい結末を知っていたはずです。
ですがジャドはルイスに割と簡単に森の秘密をバラしてしまいました。一体なぜすぐに秘密を教えてしまったのでしょうか。
命の軽視
ジャドは犬を秘密の森に埋めた経験がありました。
それにより生き返った動物が凶暴になっていても、殺せばどうにかなるという意識が芽生えたのではないでしょうか。
だから動物なら森に埋めてもいいだろうという甘い考えがあったと思われます。
チャーチの遺体を見つけた時にはすでにジャドは「秘密の森に埋めればいいや」と考えたはずです。
秘密の共有
あの土地に一人で住んでいるジャドは、話し相手が欲しかったのかもしれません。
そして新しく引っ越してきた家族の輪に入るために、秘密を教える行為に至った可能性があります。
人と親密になる時、誰にも言えない事を打ち明けるのはお互いの距離を一気に縮める方法です。
きっとジャドもルイスと心の距離を縮めるために秘密の森を教えたのではないでしょうか。
上下関係を築くために
死者を生き返らせるという禁断の方法を知っている人はジャドの他にいないでしょう。
それにエリーを悲しませまずに済んだのですから、ジャドはルイスが自分を尊敬してくれると思っていたのかもしれません。
ジャドはルイスより優位な立場になると予想したとも考えられます。ある意味、新参者への先制パンチとしての役割があったともとれるでしょう。
なぜジャドは真実を伝えなかった?
ジャドはそもそも、チャーチが死んだ後もルイスの家族が死んでしまう未来を予知なんてしていなかったと思われます。
自分もルイス家の安全を見守っているし、大丈夫だろうと。ですがジャドの予想通りにはいきませんでした。
まさか人間も埋めるとは!
生き返ったチャーチが凶暴になるのを見れば、ルイスも以降は秘密の森に何かを埋めることはないだろうとジャドはタカをくくっていたはずです。
人間の遺体を埋めた後に凶暴化して蘇ったら、その始末は苦悩を伴うことくらいルイスは理解していると思っていたのでしょう。
しかしルイスは先の事よりも目先の苦悩を取り除きたかったようです。
注意すれば大丈夫
チャーチの一件で、ジャドはルイスに恩を売りました。ですからジャドは「優位な立場にある自分が注意すれば、ルイスは助言を受け入れるだろう」と勝手に思い込んだ可能性があります。
いざとなったら止められる自信があったジャドは、真実を隠したままにしておいたのではないでしょうか。
妻を埋めた過去
犬を秘密の森に埋めたことがあるとルイスに言いましたが、実は妻も埋めたことがありました。
もしルイスに「生き返って凶暴になったら手に負えない。特に人間は。」という真実を伝えるとなると、大きな問題が起こります。
それは、ジャドが人間を埋めたことがあると告白しているも同然であるということ。生き返らせたいから埋めるという心理は理解できます。
しかし生き返った凶暴な人間の始末はどうしたんだ?という話になると厄介です。