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ジュマンジ/ネクスト・レベル(Jumanji: The Next Level)は2019年公開のアメリカ映画です。
2017年公開の『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』の続編として製作され、監督はジェイク・カスダンが続投しました。
前回の大冒険を終え、ジュマンジのゲーム機を破壊した4人がなぜまたジュマンジの世界に戻ることになったのかを考察していきます。
また、ネクストレベルの意味やラストシーンとそこから読み取れる今後の展開も合わせて深読みしていきましょう。
ジュマンジに戻った理由とは
ジュマンジに戻りたくて戻ったスペンサーと仕方なく戻った他のメンバー、そして前作の彼らのように突然引き込まれた新メンバーもいます。
ではなぜ壊したはずのゲームが壊れていないのでしょう。
壊したはずのゲーム機
前作でゲーム機を壊したのは、ボーリングの球でした。
これは4人が仕事を命じられた部屋でフリッジが手に取っていたものです。
戻った彼らは『たまたまそこにあったボーリングの球』を使ってジュマンジのロムカセットが入ったままのゲーム機を壊しました。
しかし、この時点ですでに4人はジュマンジに操られていたと考えるべきでしょう。
本当に4人がジュマンジを抹殺しようとするなら川や海に流すなどロムカセット最大の弱点である水没を選ぶはずです。
ロムカセットが普及した理由の1つはその強靭さといえます。
ボーリングの球ではゲーム機本体は壊せても、中に入っているロムカセットまで完全破壊することはできません。
しかも、壊したゲーム機をそのままにして立ち去っているのです。
ここにCDやDVDなど壊れやすい媒体を選択しなかった監督の企みが見えてきます。
ジュマンジの持つ力
作品の中では匂わせるだけで明確には描かれていませんが、ジュマンジには人の心を操る力があるようです。
弱い心や疲れた心を操り、次のゲーマーに仕立て上げます。
ジュマンジにとってゲーマーを増やすことはゲーム内容を充実させることなのです。
しかも次のステージを展開するためには新キャラが絶対的に必要なアイテムといえます。
そう考えるとゲームの中に埋め込まれているキャラたちも、もとはゲーマーだったのかもしれません。
自ら望んだのか脱出をあきらめたのか、マイロのように残留を選択した可能性も出てきます。
ジュマンジは生きているのです。
4人の現在と抱える問題
スペンサーは高校時代と同じキャラですが、他の3人は少しずつ変化しています。
そして変化した三人は登場シーンでどこかに三日月を身につけていました。
これは何を暗示しているのでしょうか。
相変わらずのスペンサー
前作でそのキャラを脱却したかのように見えましたが、続編ではもとに戻っていました。
彼のニューヨークでの生活や実家に戻った場面から、経済的にそれほど裕福ではなく母子家庭であることも判ります。
そして何より彼は現状に嫌気がさしていて、彼の部屋には土星のイラストが壁に貼られていました。
人気者になって戸惑うマーサ
スペンサーとうまくいっていないマーサは、ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングルで一皮むけたようです。
人気者という立場に戸惑いつつも毎日を謳歌しています。
彼女は現状に満足しているのです。