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『ハッピー・デス・デイ 2U』は2019年に公開されたアメリカのホラー映画です。
前作『ハッピー・デス・デイ』の続編として製作された本作ですが、その感動の展開に涙した方も多いのではないでしょうか。
では今作における、タイムループや次元の真相とは一体なんだったのでしょう?
ラストの実験の真意にも触れながら、『ハッピー・デス・デイ 2U』について徹底考察していきます。
『ハッピー・デス・デイ 2U』に込められた意味
本作のタイトル、『ハッピー・デス・デイ 2U』にはどのような意味が込められているのでしょうか?
「ハッピー・バースデイ・トゥー・ユー」にかかっている
前作も同様ではありますが『ハッピー・デス・デイ』は「ハッピー・バース・デイ」の響きにかかっていると考えられます。
今作ではツリーは最愛の母と一緒に誕生日を祝うシーンがあり、よりハッピーな誕生日を意識できる内容となっています。
また、「Birth」という誕生を意味する単語と「Death」という死を意味する単語の対比が、ストーリーにさらなる深みを与えているのです。
さらに「2U」は「to you」と同じ発音、前作から数えて2作目という意味も込められていると考えられます。
「2U」=「2つの次元」を意味する
「2U」には「2つの次元」、「2つの世界」といった意味が込められています。
「U」は世界を意味する「Universe」の頭文字を表していると考えられます。
映画の前半で、ライアンを襲ったマスクの男はもうひとつの並行次元からやってきたライアンでした。
また、次元装置の発動によってツリーが再び閉じこめられたタイムループは並行次元の中にできたタイムループでした。
したがって2つの次元、世界を股にかけたストーリーであることを意味していると考察できます。
さらに、本編が始まる前のユニバーサルのロゴが出る画面が3つに分かれる演出も並行次元のストーリーであることを示唆しています。
映画の構成する2つの軸
『ハッピー・デス・デイ 2U』は大きく分けて2つの軸を中心にストーリーが進んでいきます。
タイムループを閉じて元の次元へ戻る
次元装置「シシー」を起動しタイムループを閉じること、そして元の次元に戻ることが映画を構成する1つ目の軸です。
前作でツリーは殺人マスクの正体をタイムループしながら暴いていきました。
続編となる今作でもツリーがタイムループで学んだ経験や知識を鍵にループを脱出するという点は変わりません。
しかしマスクの正体ではなく、次元装置の発動に必要な変数を探していくというテーマに置き換わっています。
殺人マスクから友人たちを救う
2つ目の軸は殺人マスクから友人たちを救うことであると考えられます。
本作における殺人マスクの正体はもうひとりのライアンとトゥームズ、グレゴリーでした。