その直後テレビに映し出されたのはカーターが殺されたニュースを見て、ツリーは元の次元に戻る決意をしたと考察できます。
過去である母の死を受け入れて、想いを寄せるカーターとの未来を選択するという自分の心に勢いのまま従ったのではないでしょうか。
ループする次元の真相とは?
前作から続くタイムループする次元の真相とは一体何だったのでしょうか?
これらを生み出していた原因はライアンたちが作り出した次元装置「シシー」であることは映画の中で明かされていました。
また、ライアンは量子力学の専攻で研究のテーマは「時間を分子レベルで減速させる」ことでした。
「時間の減速」というテーマは、かの有名なアインシュタインの「相対性理論」にも関係するれっきとした研究テーマです。
これらの事実から、次元装置により減速した時間が輪を作りタイムループが発生したと考えられます。
さらに、その時に生じるエネルギーによって並行する次元との干渉が起きるとも考えられます。
また、研究の有望なデータを観測したのが18日月曜日の午前0時1分。すなわちタイムループに巻き込まれたツリーの誕生日です。
したがって18日を中心としたタイムループが発生し、並行次元からもうひとりのライアンが現れたと考察できます。
ラストの実験の真意
本作のラストで次元装置である「シシー」の研究のため研究機関の職員にツリーたちが集められました。
そしてその研究の被験者としてツリーが推薦したのが、なんとあのダニエルだったというシーンで映画の幕は閉じます。
このシーンにはどのような真意があるのか考察していきます。
ダニエルを更生させる
前作で描かれていた元の次元のダニエルは浮気をしたり、友人を罵倒したりと決して褒められるような人間ではありませんでした。
しかし、平行次元でのダニエルはミーティングに来ないツリーを罵ることはせず、慈善活動にも興味を示し、演技の勉強もしていました。
何より次元装置をブロンソン学長から取り戻す際、目の見えない演技で協力までしているのです。
ツリーは並行次元のダニエルの姿から、良い人間になれる素質や未来がもともとある人間であると判断したのではないでしょうか。
よって、元の次元のダニエルもタイムループにより更生させるという目的で推薦したと考えられます。
続編を思わせるような実験シーン
本作はライアンが次元装置を起動したことでタイムループが閉じ、並行次元との干渉もなくなりました。
しかし、ラストでダニエルの実験が始まったことで再びタイムループが開きました。
すると、ダニエルにまつわる新たな問題や並行次元との干渉が発生すると考えられます。
したがって次回作を製作する際の布石として実験シーンを描いているのではないでしょうか。