出典元: https://www.amazon.co.jp/dp/B086T2FXYT/?tag=cinema-notes-22
2020年にアダム・ロビテルが監督したスリラー映画「エスケープ・ルーム」。
謎の部屋に集められた6人が1億円の賞金獲得を目指し、命懸けの脱出ゲームに挑みます。
彼らの過去に関わるヒントを解きながら進んでいくゲームは、参加者の本性を暴くという心理的要素も見どころです。
そんな一筋縄ではいかない本作の中で、今回はメンバー選考の共通点・主催者の正体と目的・ラストの真意とその後を考察します。
メンバー選考の共通点
無作為に選ばれたように見えたメンバーですが、第4の部屋で彼らの共通点が明らかになりました。
それは彼らの過去に大きく関係する出来事に関わっていたのです。どうしてこの6人だったのか考察してきます。
生き残り
6人全員何らかの大事故に遭い、その中で唯一の生存者になった経験をしていました。つまり全員強運の持ち主。
しかし彼らはただのラッキーで生き残ったのではありません。生存者になる過程でトラウマになるほどの壮絶な体験をしてきたはずです。
そしてそのトラウマが今回の脱出ゲームの罠に巧みに応用されていることが分かります。
トラウマを抱えている
例えばゲーム開始後、最初にトラウマの原因になった出来事がフラッシュバックしたのが元軍人のアマンダです。
部屋が耐え切れないほど暑くなったことで、彼女は戦争で受けた大火事を思い出してしまいました。
主催者は6人の過去を徹底的に調べ上げて、トラウマを再び与えるという試練を課したのでしょう。
そして2度目でも彼らがトラウマから立ち上がれるか見ていたのかもしれません。
主催者の正体と目的
大金持ちの道楽として開催された生き残りゲームであることを、謎のゲームマスターが語ります。
主催者は誰で、その目的とは一体何なのでしょうか。
主催者の正体
ゲームマスターのウータン・ユー博士の名前が“No way out(出口無し)”のアナグラムでした。
これにより、完全に遊ばれていたことに気づく生存者2名。
人命をオモチャのように軽視している主催者の正体は最後まで謎のままです。
ただ、黒幕がマンハッタンに居ることだけは調べることができました。
マンハッタンはニューヨークの中でも高級住宅地エリアがあったり、世界の金融の中心地であるウォール街がある地域として有名です。
そう考えると、世界トップクラスの金持ち達が出資したゲームであると想像できます。
ゲームの目的
主催者の目的は、強運の持ち主を探すこと。ですがそれとは別に裏の目的が存在していたのではないでしょうか。
金持ちが集まったら、ゲームを見て楽しむだけでは済まないはずです。