出典元: https://www.amazon.co.jp/dp/B083SRJBF3/?tag=cinema-notes-22
楽天が映画会社The H Collectiveと制作した「ブライトバーン/恐怖の拡散者」。
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのジェームズ・ガンが制作に携わったホラー映画です。
ブライア夫婦が宇宙船から赤ん坊を発見し育てていくのですが、その子供が反抗期真っ只中の12歳の少年になると異常な行動を起こします。
特殊な力を使う息子と両親の結末は…。
ここではトーリがブランドンを信じ続けた理由・ブランドンが次々と人を殺した理由・正しい事の意味を考察します。
トーリがブランドンを信じ続けた理由
自分の本当の子供でなくても、親の愛情は深いもの。しかしトーリがブランドンを信じ続けた理由はそれだけではないのかもしれません。
拾ってきた責任
宇宙船の中にいた赤ちゃんが、人間である確率はそれほど高くないでしょう。
百歩譲って人間の赤ちゃんだった場合、どこかに親がいるはずです。ブライア夫婦は赤ちゃんの実の親を探したのでしょうか。
どうしても赤ちゃんが欲しかったブライア夫婦は、もしかしたら犯罪かもしれない自分達の行為に目をつぶったと考えられます。
そのため、自分の行いを肯定する心理が働いてブランドンを意図的に信じ続けた可能性は否定できません。
神様からのプレゼント
もしブランドンが悪魔だったら、神様がブライア夫婦にプレゼントという名の罰を与えた形になります。
自分達は何も悪いことはしていないのだから、神様からのプレゼントであるブランドンは善の存在だと決めつけたのではないでしょうか。
それは勝手な思い込みなのですが、後ろめたいことがある場合、人は何かを盲目的に信じて安心しようとするようです。
つまりブランドンを信じ続けたのは、自分が安心したいという願望が隠れているのではないでしょうか。
異性の親
反抗期の男子の行動は母親には理解し難い部分があると思われます。逆に父親ならば自らの経験と照らし合わせて判断することができたでしょう。
そう考えると、カイルがブランドンを疑ったことに納得がいきます。
基準を持たない母親は、息子をそのまま受け入れるしかないのです。だからブランドンをトーリは信じ続けられたのではないでしょうか。
なぜ次々と人を殺した?
エリカを始め、叔父・叔母と次々に殺害していくブランドン。彼は殺人に快楽を求める殺人鬼だったのでしょうか。殺人の動機を考察します。
家族という居場所を守る
最初の犠牲者エリカは、ブランドンの両親を激しく罵ったことが原因で殺されました。
この行為は家族を傷つけられたブランドンの怒りがさせたこと。彼が家族を大切に思っていることを裏付ける殺人だと考えられます。
また叔父・叔母の殺害は、両親に告げ口されるのを恐れたために起こりました。
両親に嫌われたくない・良い子でいたいという考えが大きかったことが窺えます。
ブランドンは家族の絆を維持しようとして、排他的になっていたのでしょう。彼にとって家族は唯一にして絶対の理解者です。