出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B00FIWN2IW/?tag=cinema-notes-22

この作品は2009年公開のアメリカ合衆国制作のコメディー映画で、トッド・フィリップスが監督を務めました。

フィリップス監督は、『アリー/スター誕生(製作)』や『Joker(監督・脚本・製作)』といった話題作に携わっています。

コメディー映画の考察で「なぜ笑えるのか」を述べることはナンセンスかもしれません。

しかし、あえてこの『秀逸なコメディー』に隠された面白さを掘り下げてみましょう。

記憶が戻らなかったのはなぜなのか、そしてダグを見つけることができた理由も考察します。

記憶が戻らなかった理由

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『デートレイプドラッグ』と呼ばれる薬物はアルコールと一緒に服用するととんでもないことになるようです。

女性を昏睡状態にして性的暴行を加えるという犯罪で使われるためにその名がつけられました。

代表的なものには『γ-ヒドロキシ酪酸(GHB)』などがあります。

ルーフィーとは

作品中で『ルフィリン』または『ルーフィー』と呼んでいる薬物は『デートレイプドラッグ』の一種でしょう。

日本でももちろん違法ですが、一部のデートレイプ薬は『不眠症』の処方薬として手に入っていたこともあったようです。

屋上で飲んだ酒にアランが混ぜていた訳ですから、記憶が戻らなくなっても不思議ではないのです。

リアルに考えるととても恐ろしいことですね。

なぜルーフィーを服用したのか

全ての始まりはアランがみんなに秘密でお酒に混ぜたことです。

そもそも破天荒で少し考えが足りないアランなりに場を盛り上げようとした結果ですが、最悪の事態を招きました。

しかし彼はMDMA(エクスタシー)を購入したつもりだったのです。

しかし、エクスタシーも相当危険なドラッグなのですが。

ルーフィーの恐ろしさ

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ラスベガスの売人が間違えて『ルーフィー』を渡してしまったのが全ての始まりでした。

屋上に上がる前アランが『ちょっと用事』でいなかったのはドラッグを入手するためだったのです。

そしてその売人である『黒いダグ』が『白いダグ』を見つけるキーマンとなります。

ルーフィーは味も匂いも無い

記憶が戻らなかったのは間違いなくルーフィーの影響です。

ルーフィーは強力な睡眠作用で意識が朦朧となり、わずか1mgで12時間回復しません。

そして記憶喪失や血圧下降、視力障害を起こします。

アルコールと併用した場合にはその作用は増強され、大量摂取は死亡に至るほどなのです。

しかも味も匂いもありません。

ここが『デートレイプドラッグ』と呼ばれる所以なのでしょう。

ダグもフィルもスチュも気づかなかったのは当たりまえです。

そして3人の隠れた欲望はあふれ出し、アランをかろうじて繋ぎとめていた何かが粉々に砕けました。

潜在的願望の顕在化

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4人はあの超高級な部屋をめちゃめちゃにしています。

ソファーは燃え、花瓶は割れてとてもまともな人間の所業とは思えません。

彼らはそれぞれ少しずつですが抑圧された日々をおくっていたのでしょう。

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