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サム・ライミが製作にあたり、アレクサンドル・アジャが監督を務めた2019年公開のホラー映画「クロール −凶暴領域−」。
フロリダに襲来したハリケーンにより、浸水した家の地下室に巨大ワニのアリゲーターが侵入するとろこから恐怖が始まります。
カヤ・スコデラリオ演じるヘイリーと父親デイブが凶暴領域と化した家から脱出するサバイバル劇。
果たして2人は恐怖に打ち勝ち、生きて戻れるのでしょうか。
ここでは本作での、ワニと互角に戦えた要因・ワニが執拗に襲う理由・父と娘の関係を深読みしていきます。
ワニと互角に戦えた要因
家が浸水していく中、普通の人ならば酸素が吸えなくなってパニックになり、そのままワニの餌食になるでしょう。
しかし水泳選手であるヘイリーには、この状況を逆手にとれる能力があったのです。
増した水かさ
人間にとって、水中でワニと攻防を広げるのは絶対的に不利です。
地上のワニは這いながら動かなければならないので、その動きは制限されます。
逆に水中では自由に動けるため、地下室の水かさが増えれば増えるほど勝機はあがるはずなのです。
しかしその特性は水泳選手であるヘイリーには通用しません。なぜなら彼女も水中で自由に動けるのですから。
逆にもし水の高さが足首までで止まっていたら、ヘイリーは能力を発揮できずに食べられていたでしょう。
その点では自然の力に助けられたともいえるかもしれません。
父を守りたい
ヘイリーがワニに立ち向かって行けたのも、「父を守りたい」という強い意思を持っていたからに他なりません。
自分ひとりであれば、途中で諦めていた可能性もあるのです。
守るべき人がいること。それが彼女の力を最大限に引き出し、ワニと互角に戦えた大きな要因だと思われます。
父を守ることで自分も生き残れるという家族の強みが発揮されたストーリーになっているようです。
ワニが執拗に襲う理由
ワニといえば獰猛なイメージがあると思います。だから執拗に襲って来て、人間を食べるのだと考える人も多くいるでしょう。
しかしワニが人間を襲うのには彼らなりの理由があったのかもしれません。
アリゲーターの特性
本作に登場するワニはアリゲーターという種類に属します。彼らの性格は比較的温厚だそうです。
私達が想像する獰猛なワニはクロコダイルという種類の方で、人食いワニともいわれる攻撃性の高い性格をしています。
ですからヘイリー達を襲ったワニは、普段人を襲うようなワニではなかったということ。ではなぜあのワニ達は執拗に襲って来たのでしょうか。
縄張り意識
父デイブの家には2匹のワニがいました。その他にも家の外に多くのワニがいて、外から家に入れないし、家から外にも出られない状態。