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『エージェント・ウルトラ』は2015年にアメリカで製作されたR15+指定のアクション・コメディ映画です。
ダメ男のマイクがCIAをつっこみどころ満載な倒し方をしていく、バカバカしさと爽快さに笑った方も多いことでしょう。
また、フィービーとの恋愛模様も描かれており、恋人と観るにもぴったりな映画といえます。
今回はマイクとタフガイであるラファとの会話やラストシーンのもつ意味などから『エージェント・ウルトラ』を考察していきます。
マイクの状況と心情の変化
ジェシー・アイゼンバーグ演じる主人公のマイクは、CIAとの戦いに巻き込まれる中で、能力が覚醒。
それに応じてマイクを取り巻く状況や自身の心情にも変化が生じていきました。
自分に自信のないコンビニ店員
田舎のコンビニでバイト生活を送っていたマイクは自分に自信を持てていない状態でした。
何をやってもうまくいかないけれど、それでも無償の愛を注いでくれるフィービーへ申し訳ない気持ちを抱えていたのです。
木に激突した車を見て、ダメな自分がフィービーを縛りつけていると感じたことからもマイクの心理状態がうかがえます。
一方で気が弱いものの、空想や物語を作るのが得意な心優しい青年という印象も同時に抱くことができるでしょう。
こういった点にフィービーは惹かれて、マイクと一緒にいたのではないでしょうか。
自分は何者なのか、混乱しながらも戦うマイク
CIAとの戦闘に巻き込まれていくにつれ、マイクの消された記憶についても徐々に明らかになっていきました。
さらに恋人フィービーもCIAのエージェントだということを知らされ、マイクはさらに混乱し何も信じられなくなっていました。
フィービーがなぜ、ダメな自分と一緒にいるのかと頭の片隅で思っていたマイクには残酷な現実だったのでしょう。
大切なものに気がつき、婚約指輪を渡す
混乱していたマイクを目覚めさせたのもまた、クリステン・スチュワート演じるフィービーの言葉でした。
車を止めていたあの木はマイクではなくフィービーであったと電話口で告げるのです。
この言葉でマイクは自分にとって大切なものは、改ざんされた過去ではなくフィービーとの未来であると気が付いたのではないでしょうか。
また、自分に自信のなかったマイクはCIAと戦闘を重ねていくうちに自信を勝ち取っていったように見えます。
したがって相手に打ち勝ち、大切なフィービーを取り戻したタイミングで婚約指輪を渡すことができたと考えられます。
映画の冒頭からなかなか渡せずにいた婚約指輪がマイクの心情を表しているのです。
CIAによる極秘裏の実験、「MKウルトラ計画」
『エージェント・ウルトラ』に登場する「ウルトラ計画」は「MKウルトラ計画」を指していると考えられます。
この計画はどのようなものでしょうか?