「MKウルトラ計画」はCIAによって実際に行われていたといわれているマインドコントロール実験のコードネームです。

1950年代初め頃から冷戦下でも続いた計画とされ、その実験プログラムによって被験者に大きな影響を及ぼしたともいわれています。

マイクの超人的な殺人スキルはマインドコントロールによるものといって間違いないでしょう。

また、何にも無気力で物事もうまくいかずに空想にふけるようなマイクの状態も実験による後遺症とも推測できます。

マイクとラファの会話の真相とは

【映画パンフレット】エージェント・ウルトラ 監督:ニマ・ウリザテ 出演:ジェシー・アイゼンバーグ、クリステン・スチュワート、ビル・ブルマン、トファー・グレイス、ウォルトン・ゴギンズ、コニー・ブリットン
ホームセンターの中で壮絶な戦いを繰り広げたマイクとタフガイのラファ。

戦いの中で交わされた2人の会話の真意にこそ、この映画の本質が隠されていると考察できます。

似た境遇のマイクとラファ

「俺たちはそっくりだ」

引用:エージェント・ウルトラ/配給会社 KADOKAWA

このセリフはマイクとラファが2人ともマインドコントロールされ、殺戮マシーンに仕立て上げられたということを意味しています。

他にも、CIAのマインドコントロールによって人生がめちゃくちゃにされているという意味とも考えられます。

また、マインドコントロールを受けているとはいえラファには残酷な性格や一面が垣間みえました。

ここから、ラファは犯罪を犯したため刑を免除することを条件にCIAの「タフガイ計画」の被験者となった可能性も考えられます。

一方、マイクが被験者となった「ウルトラ計画」も軽犯罪を犯した人たちと取引をする形で実験に参加をさせていました。

よって人生がうまくいかないところをCIAに付け込まれ、実験に参加したという点も2人の共通点として考えられるでしょう。

マイクとラファの決定的な違い

「誰に命令されて動いている?」

「誰にも」

「うらやましいぜ」

引用:エージェント・ウルトラ/配給会社 KADOKAWA

ラファはCIAのマインドコントロールによって心や思考までも支配され、否応無く戦わされてきました。

また、戦闘の当初はマイクが誰かの洗脳下で命令によって自らの任務の邪魔をしているとラファは考えていたのでしょう。

しかしマイクは自分の意思で考え、大切だと気が付いたフィービーを助けるため自ら戦っていたのです。

ここに同じような境遇であるマイクとラファの決定的な違いがあります。

ラファはマイクの自由に思考し行動できることをうらやましいと言っているのではないでしょうか。

ラファという存在とその最期

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ここではさらにラストシーンの会話から、マイク最大のライバルとして登場したラファについて考察していきます。

ラファという存在

ラファはマイクとの戦闘の際にしきりに会話をしようと語りかけてきました。

この行動には確かに、相手を油断させておびき出すという戦力的な意味合いを持っていると考えられます。

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