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日本の人気作品「いま、会いにゆきます」のリメイク版であり、多くの視聴者を感動させた作品といえば「Be With You ~いま、会いにゆきます」でしょう。
ソ・ジソプとソン・イェジンという、韓国でトップの人気を誇る俳優が共演したことで有名であり、切なくも純粋なストーリーは話題となりました。
中でも、劇中のキーパーソーンである「妻によく似た女性」は、登場時から様々な考察がされてきました。
そこで今回は、劇中に登場する妻によく似た女性の正体と、なぜトンネルに現われたのかなどを独自の解釈・考え方と併せて解説していきます。
妻に良く似た女性の正体
ある日突然、ウジンとジホの前に謎の女性が姿を現します。
ジホとウジンが見たところ、妻のスアによく似た顔立ちをしているようですが、彼女の正体は一体何者なのでしょうか?
妻・スア
妻のスアを亡くし、2人で暮らしていた夫・ウジンと息子・ジホの前に、妻によく似た女性は記憶を失った状態で現れました。
彼女の顔を見て驚いていたウジンとジホでしたが、物語が進行するとともに、彼女が病気でこの世を去ってしまった、妻のスアであるとを確信します。
また、彼女の正体がスアである理由にあたる描写は、物語のあちこちにちりばめられているのです。
1点目は、夫婦のなれ初めについてウジンが語る回想シーンです。
回想に登場するスアは、2人の前に現われた女性のように、家族を含め「誰かに指図されたくない」と話しています。
2点目は、どちらも明るく無邪気な性格であることです。
息子のジホとの遊びや、映画が観られるスコープに夢中になるという、学生時代のスアを思わせる子供っぽい一面があります。
また決定的な理由となる3点目が、ラストシーンにて読み上げられるスアの日記です。
スアは日記で、事故の際に見た夢について書いており、事故当時から8年後にあたる物語冒頭の光景を、スア自身が夢の中で体験したことが書かれています。
そのため、妻によく似た女性の正体は、ジホ・ウジンと一緒に過ごす毎日を夢で見たスアが死後、運命に従って現世に戻った姿であると考えられるでしょう。
ウジン・ジホの思いの表れ
また、死んだスアが現世に再び現れたのは、ウジンとジホの強い思いも関わっていると考えられます。
この考察の根底に、『遍照発揮性霊集』に記載されている“昇悟の機、仰がずんばあるべからず”という空海の言葉があります。
要約すると「奇跡や成功とは、人の強い思いや願いがあってこそ起きるもの」という意味です。
スアを亡くした後のウジンとジホは、外出時に妻の写真にキスをしたり、雨の日にはスアとの約束の話をしたりなど、妻のことを忘れずに過ごしていました。