その意図は何だったのでしょうか。

料理人に質問した理由

記憶が戻った瞬間、黒田は元の黒田に戻ることを恐れたのです。

記憶は戻っても『記憶を失っていた間のこと』は忘れてなかったということでしょう。

そして小学校の先生に習ったことを自分が覚えていると確認したかったのです。

それも口に出してきちんと言える自分をキープしていたいと熱望したのだと思います。

それが小学校で習う『憲法の三大原則』だったのです。

おそらく先生に習った中でも一番大切なことだと感じていたのではないでしょうか。

キッチンで何をしていたのか

妻の不倫証拠写真をついに見つけ一人ビールを飲む黒田。

やるせない気持ちが細かく演じられておりさすが中井貴一だと思わずにはいられません。

ビールのつまみを探していたときにその事件は起こりました。

ごそごそという音に寿賀さんが反応したということは、以前では考えられない行動だったことを表しています。

おそらく何か食べたければ呼びつけて持ってこさせるという日常だったのでしょう。

物音に怖がることもなくフライパンで応戦する寿賀さんもツワモノですね。

料理人寿賀さんが果たした役割

まったく記憶にございません-中井貴一

飄々とマイペースな寿賀さんを演じた斉藤由貴の演技も素晴らしかったです。

この役は彼女にしか出せない味が必要なのでしょう。

三谷幸喜監督の熱望で出演が決まったそうです。

首相官邸住み込み料理人という設定

この10年で5人も総理が変わったという設定です。

寿賀さんも総理官邸に住み込んで10年と言っていますから、彼女は5人の総理に食事を作ってきたことになります。

史上最低の総理大臣といわれた黒田に対してもマイペースを通すのです。

おそらくどんな総理大臣が来ても彼女に対する態度や扱いに変わりは無かったのでしょう。

特別黒田を嫌っている感じが無いのは『誰が来ても同じ』という彼女の経験値からでした。

住み込みという設定が重要なのは、黒田の記憶を戻す役割を担っているからです。

間違えて殴るには暗闇が必要ですし、フライパンで殴るというお茶目さは料理人でなくてはいけません。

これが男性料理人だと傷害事件ですから小悪魔的な斉藤由貴でなくてはダメでした。

大統領の料理を拒んだ理由

三谷幸喜「short-cut」-中井貴一

なぜか接待ゴルフの会場にもいた寿賀さんですが、アメリカ大統領の料理を手伝うことを頑なに拒否します。

どうでも良いような言い訳をして何とか逃げようとする彼女の心理を深読みしてみましょう。

おそらく彼女は以前にも同じような経験をしているのです。

彼女の作る料理は繊細な味なのかもしれません。

そして彼女は自分の腕に自信を持っています。

アメリカ人の口には合わないということもわかっていたのです。

案の定『鴨肉のパイ包み焼き』は大統領に酷評されました。

ここでも総理大臣は『誰がやっても同じ』と匂わせているのです。

外務大臣の存在が与える影響

国際儀礼に関する12章―プロトコール早わかり-外務省外務大臣官房国内広報課

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