出典元: https://www.amazon.co.jp/dp/B085SDZVFV/?tag=cinema-notes-22
入江悠が監督・脚本を手掛けた映画「AI崩壊」は2030年を舞台にした作品です。
天才科学者の桐生浩介は医療人工知能(AI)のぞみを開発。のぞみは日本中の国民の個人情報を管理していました。
賀来賢人演じる浩介の義弟の西村悟がその管理を任されていたのですが、ある日暴走し始めます。
人間の価値を選別し、生きる価値のない人間を殺戮するAI。果たしてのぞみは止められるのでしょうか。
今回は、のぞみが暴走した真意・攻撃を受けたと認識した理由・暴走させた真犯人の狙いを考察します。
攻撃を受けたと認識したのはなぜ?
突如のぞみは異常をきたし、攻撃を受けたと警報を鳴らしました。なぜのぞみは攻撃を受けたと認識したのでしょうか。
不正アクセス
攻撃の原因は浩介が持っていた端末にありました。ここから不審なプログラムの発信があったようです。
本来なら浩介はのぞみへのアクセス権を持っていたはずですから、のぞみが攻撃と認識することはないでしょう。
そうなると、個人情報保護を無視した百目を持っている桜庭が浩介の端末を遠隔操作したとしか考えられません。
明らかな攻撃を加えることで、のぞみが機能しなくなることを想定していたようです。
桜庭が遠隔操作した理由
桜庭なら誰の端末でも遠隔操作可能で、発信源をカモフラージュすることは容易だったはずです。
ではなぜわざわざ浩介の端末に目をつけたのでしょうか。答えは浩介を容疑者として捕まえるためだと思われます。
浩介を拘束してのぞみに暴走してもらえば、自らの手を汚さずに多くの人の命が奪えるのです。
暴走させた真犯人の狙い
のぞみを攻撃し、暴走させた真犯人は桜庭でした。彼の狙いとは一体何だったのでしょうか。
政権交代
副総理と裏で手を組んでいた桜庭は、総理の暗殺も計画していました。
総理はのぞみを称賛していましたから、その点も桜庭としては気に入らなかったのでしょう。
しかし生産性の低い人間を殺す目論見からすると、政権のトップである総理はその中に含まれないはず。
つまり桜庭はもっともらしい理想論を語りながら、実は私利私欲にまみれた人物であることが分かります。
日本経済の立て直し
桜庭は日本経済を立て直したいと語っていました。
確かに経済だけに視野を移すと、お金を生み出してくれる人々の割合が多い方が日本は豊かになるでしょう。
そう考えると、彼は人間をお金製造ロボットとでも理解していたのかもしれません。
世の中は数値で出来ていて、桜庭の計算通りにことが進めば日本は豊かな国になると思ったようです。