もしかしたら彼はシャンルー以外にも殺人に関わった経験があるのかもしれません。
牧野が直接手を下していなくても、組織からすれば敵の仲間として目をつけられます。
であればシャンルーとは無関係の組織からも狙われる危険性もありそうです。
殺し屋の正体
そもそも作品中で殺し屋についての情報が何も示されず、解釈は観る人に委ねられています。
殺し屋はどんな人物で、何のために殺しをしているのでしょうか。考えられる範囲で考察していきます。
死をもたらす存在
この殺し屋は346という数字で呼ばれていました。なぜ通称などではなく数字にしたのでしょうか。
それは彼に人格を与えていないからかもしれません。
この殺し屋は喜怒哀楽の感情を持ち合わせず、ただ相手に死をもたらすためだけに存在しているのではないでしょうか。
だからこそ全く関係無いシャオエンさえも無慈悲に殺したと考えられます。
人間ですらない
全てが謎に包まれている殺し屋は人間ですらなかったとも解釈できます。
彼は死そのものであり、出会う人間はみな死を与えられるのかもしれません。
そうなると組織や敵味方など関係なく、手当たり次第死んでいく運命なのでしょう。
牧野と島は殺し屋の魔の手から逃れましたが、結局牧野は死を選びました。
殺し屋が死んだ後も死の効力が続いているとするなら、唯一生き残った島も自殺を図る可能性があります。
島の救世主を名乗る牧野
牧野は島と出会った時、自分が島の救世主だと名乗りました。
ヘラヘラしながらだったので、ただの冗談だとも受け取れますが、むしろ本気だったからこそ軽い感じで告げたとも考えられます。
彼はなぜ救世主という言葉を使ったのでしょうか。
死と楽園
当初から牧野は島に対して死と楽園について質問していました。
島は相手にしていませんでしたが、牧野の本心がこのシーンには込められていたのではないでしょうか。
すでに牧野が死を覚悟しており、さらに楽園を死後の世界と捉えていたことが窺えます。
それにしてもなぜ彼は死のうと思ったのでしょうか。
死をもって苦しみから救う
救世主といえばイエス・キリストを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。