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であれば男に頼らず生きているカレンに負けていると感じていたかもしれません。
だからカレンの地位を貶めて、引きずり下ろしたかったのだと思われます。
女の価値を競う
家庭も仕事も順調なカレンは、女性として高い価値を持っていると考えられます。
しかしジェネシスとベルはそんなカレンに負けるのが悔しくてたまらないはずです。
自分達は絶対にカレンに劣る存在ではない。そう思い込みたかったのかもしれません。
ジェネシスとベルがカレンに勝てる要因は若さと美貌だけです。
この二つで勝負すれば、間違いなくカレンより二人の価値の方が上になります。ですがここで1つ問題が。
いくら自分たちが若さと美貌でカレン勝っていると思っても、証明して見せないと意味がないのです。
ではどんな決戦の舞台を用意すればいいのか。その答えがエヴァンを誘惑することだったのではないでしょうか。
部屋を荒らした意味
エヴァンの家に招き入れられた時は礼儀正しくしていた美女二人でしたが、彼が誘惑に負けた後は、容赦無く部屋を荒らしました。
なぜこんなに態度の違いが出たのでしょうか。
通報されない自信
初めて家の中に足を踏み入れた際に、彼女達は靴を脱いで上がりました。
雨でびちょびちょなのは分かりますが、家に土足で入る習慣の彼女達がそこまでするのは少々不自然です。
これはもしかしたら予防線だったのかもしれません。もしエヴァンが誘惑に打ち勝ったら、彼はきっと通報するでしょう。
そして警官は部屋に残る彼女達の痕跡を徹底的に探し回るはずです。
そう考えると、靴跡は犯人を示す手掛かりとなると推測できます。
しかしエヴァンが誘惑に負けた途端、通報の危険が無くなったので、好き放題に荒らしたのではないでしょうか。
カレンの価値を下げる
部屋を荒らす中で、彼女達が前日に褒めていたカレンの作品の数々に落書きしていました。
これは教科書に落書きするようなイタズラ感覚ではなく、もっと悪意が込められた行動だと思われます。
カレンの作品に落書きをすることは、その作品の価値を失わせるという意味があるのです。
芸術家は、作品が評価されれば作者自身の価値も上がります。つまり作品の価値＝カレンの価値と考えられます。
なので二人は意図的にカレンの作品に落書きをしたのではないでしょうか。
美女二人の目的
そもそもジェネシスとベルがこのようなゲームを始めようと思ったこと自体謎です。
彼女達の言動を見る限り、ひどく屈折した精神の持ち主だったのかもしれません。二人の目的とは一体何だったのでしょうか。
ジェネシスとベルが理想的な家庭を願って犯行に及んだことから、家庭に対しての憎悪を感じます。
つまり彼女達は、あまりよろしくない家庭環境で育ったといえそうです。
あたかも家庭を裏切る男に制裁を加えているように見せかけて、自分達の鬱憤を晴らしているだけだったのかもしれません。
