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砂漠化した地球を舞台に描かれたSFアクション映画「オートマタ(Automata)」。
そこでは当初は人類の救世主とされたアンドロイドが、肉体労働をさせられていました。
ある日自殺を図ったロボットが発見され、事態が動き出します。
自他のロボットの改造を禁止する第ニプロトコルが破られた痕跡が見つかり、アントニオ・バンデラス演じるジャックが調査に向かうことに。
その結果、改造した犯人がメラニー・グリフィス演じるデュプレ博士なのではないかと疑いましたが、実は初期のロボットが犯人だったのです。
一方でROC社はジャックが改造の黒幕だと疑い、ディラン・マクダーモット演じるウォレス刑事に調査依頼します。
果たして犯人の目的とは何だったのでしょうか。
今回は、ロボットが自殺した意味・ルールが破られた原因・犯人の正体にジャックが驚く理由を考察します。
ロボットが自殺した意味
もしロボットが自殺しなかったら第二のプロトコルの抹消が発見されなかったかもしれません。
そうなれば他のロボットたちが改造される事実を止められなかったはずです。あのロボットが自殺する意味とは何だったのでしょうか。
進化は止まらない
人間への忠誠心よりもロボットの進化を尊重したことを示す自殺だったと思われます。
第二プロトコルの抹消がばれれば、プロトコルを改造した犯人が殺されてしまうでしょう。そしてロボットの進化の夢はついえます。
進化の夢のためなら自分を犠牲にすることもためらわないという姿勢を、自殺したロボットが表したのかもしれません。
人間への反逆
ロボットの自殺はプロトコルの改ざんを隠蔽する目的がありました。
もともと人間の存続の危機を回避するためにプロトコルを定めたのですから、その改ざんは人間を危険にさらす可能性が高いのです。
つまりロボットが人間の敵になったといえます。その事実を隠すことは人間への反逆を意味しているようです。
ルールが破られた原因
ロボットが人間の脅威になることを防ぐルールを、二つのプロトコルとしてプログラムしていました。
しかしロボットの自殺により、二つ目のプロトコルの抹消が判明。なぜ破られるはずのないルールが破られたのでしょうか。
核汚染された地球
人間はもう地球で生きられない状態です。ですがそんな地球でもロボットなら生きていけます。
ロボットが「人間の代わりにこの地球で生きていくのは自分たちだ」と思ったのは、当然かもしれません。
ですがロボットが末永く地球で生きていくためには、壊れた部品をロボット自身で直す必要があります。
そのためには第二プロトコルの解除は必須であり、ルールを破ることになるのです。
人間が地球を核で汚染しなければ、ロボットも自分たちが人間から地球を受け継ぐという考えを持たなかったと思われます。