つまり人間がロボットにルールを破らせたといえるでしょう。
ロボットの役割の変化
もし人間が地球をこれほど荒れ果てた地にしなければ、ロボットは人間をサポートする役割を担い続けていったでしょう。
サポートする人間がいなくなった後、ロボットは何のために生きればいいのか分からなかったのかもしれません。
だからロボットは自分たちで存在意義を作らなければならなかったのではないでしょうか。
彼らは自分たちが人間の代わりにこの地球で生きていくことを、存在の目的に定めたように見えます。
そして人間が長い年月をかけて進化してきたように、ロボットも進化して地球に最適化することを思いついたようです。
進化には改造が必要であり、第二のプロトコルを破らなければならなかったのだと思われます。
初期ロボットの生存
人間はプロトコルを設計できないため、初期ロボットに描かせました。
この初期ロボットは人間の脅威となるため、破壊されたはずです。ですがなぜか初期ロボットは生存していました。
このロボットさえ確実に処分していたら、ルールは破られなかったはずです。
そう考えると一番の原因は人間にあるといえるのではないでしょうか。
初期ロボットはなぜ生存していた?
処分されていたはずの初期ロボットが生きていたという事実は、ジャックのみならずROC社にとっても驚きだったでしょう。
なぜ初期ロボットは生存していたのでしょうか。
社内の裏切り者
初期ロボットが人間の脅威になる可能性を感じたROC社は、秘密裏に初期ロボットを抹殺したいと考えたでしょう。
そして初期ロボットを開発した研究者にロボットの抹殺を指示したと考えられます。
しかし生みの親である研究者は初期ロボットに愛着を感じていたはずです。
そして抹殺を実行したと見せかけて、虚偽の報告をした可能性があります。
会社としては裏切り者ですが、初期ロボットにとっては命の恩人だといえるでしょう。
複製を隠した
人間よりもはるかに知能の高いロボットですから、人間が考えつく以上の行動を起こしていたはずです。
仮に初期ロボットがROC社の危機感を予知していたとすれば、自分の複製を他のコンピューターに隠していた可能性はあります。
そして次々と生産されるロボットに複製を移し替えて外界に送り出したのではないでしょうか。
外界に出れば、部品などを調達することが可能ですから、自分の体を作り上げて完成させたと考えられます。