そして最後、シャシは家族に向かって家族とはいかなるものかを次の一文で表現します。

Family can never be… never be judgemental!
(家族は決して…決して決めつけたりするはずがない!)

引用:マダム・イン・ニューヨーク/配給会社:彩プロ

夫と息子たち家族から「母はこうだから」「女はこうあるべき」とシャシは決めつけられてきました。

しかし主婦であることや女性であることはその人の生き様や可能性を決めつける枠ではありません

ただの役割でしかなく、それでその人の価値までが決まるわけではないのです。

こうすることで彼女は家族の在り方をもう一度仕切り直す宣言としたのではないでしょうか。

主婦解放宣言

人間苦の解放宣言: 生長の家練成の功徳の秘密

そんなシャシのスピーチは姪っ子への贐と同時に過去の自分との決別を示す主婦解放宣言ではないでしょうか。

主婦であることがシャシを強くも弱くもしましたが、でも主婦であることは彼女のすべてを決めません。

それは同時に主婦と呼ばれる人たちがそれとは別の顔を持ち自己実現に向かうことも肯定しているのでしょう。

特に昨今はネット副業という形で主婦にも新しい働き方が提唱されており、現実になっています。

それを力強く宣言したことで主婦の概念をまた変える名言にまで昇華されたのではないでしょうか。

ラドゥを作り直した理由

素晴らしい結婚式でのスピーチの直前、シャシはラドゥを作り直しました。

きっかけは長男のサガルにいたずらをされたからですが、それだけではないはずです。

サガルのいたずら以外でラドゥを作り直した理由を考察していきましょう。

起業家を笑われた

起業家 (幻冬舎文庫)

最初の伏線はラドゥを作って売っているのを英会話学校で起業家と評価されたのを夫に笑われたことでした。

菓子作りは自己肯定感の低かったシャシの長所の一つであり、英語以外に一番大切にしていたのです。

それを決めつけるように否定されたのですから、彼女としては黙っていられないでしょう。

それが結婚式で夫に向けて作った二つのラドゥという形で結実しているのです。

くじけない大切さを知った

くじけないで

それ以前にシャシはニューヨークに来て、様々な壁にぶつかりそのたびにめげそうになりました。

言語の壁、人種の壁、性別の壁、そして価値観の壁…様々な意見や思いがあることを知ったのです。

これはインドという狭い世界の価値観や視野しか持っていない井の中の蛙である夫にはわかりません。

でもシャシはそうした壁は自分の力で乗り越えなければ意味がないということを痛感したのです。

英会話学校での授業を通して、英語だけではなく人生で大切なことを学んでいました。

だからこそ一度いたずらされた程度ではめげない精神力を手にしたのではないでしょうか。

欲しいのはあくまでも尊敬

”ちょっと尊敬”される人になる本

シャシは決して誰かからの愛情が欲しかったわけじゃなく、尊敬を欲していました。

だから何としてでもそれを認めてほしくて頑張ったのではないでしょうか。

後に述べるローランからのアプローチにも一切靡かず、夫と家族が一番なのです。

だからこそラドゥを誰よりも夫に尊敬の眼差しで評価してほしかったのでしょう。

愛の質問の真意

そしてもう一つ、シャシに片思いする男性ローランとの絡み抜きでは語れません。

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