スター・ロードと名乗るピーターは小悪党です。
しかしその心根は優しく結局貧乏くじを引くことも多い憎めないキャラクターといえます。
ピーターのウィークポイントは『ママ』です。
父親との戦いの中で見せた驚異的な強さはママに貰った大切なウォークマンを壊されたことがトリガーでした。
ヨンドゥはオヤジ
ヨンドゥが言ったエゴは父親かもしれないがオヤジではなかったという言葉がピーターを救います。
ここでいう『父親』とは遺伝子で繋がった単なる血族という意味です。
では『オヤジ』とはどういうことでしょうか。
それはピーターを慈しみ守り育てた親ということです。
それは紛れもなくヨンドゥでありヨンドゥこそピーターの家族ということでしょう。
実の父はピーターの大切なウォークマンを破壊しましたが、育ての親のヨンドゥはピーターのためにZuneを買っていました。
ヨンドゥの死の意味
せっかく心を通わせることができる家族を目の前で死なせてしまったピーター。
探し求めたものを手にした瞬間に失ってしまったのです。
しかしヨンドゥはピーターの心に残り続けます。そしてラヴェンジャーズメンバーの心にも残ることでしょう。
もしエゴが出現せず今まで通りの関係だったとすればヨンドゥの真意をピーターが知ることはありませんでした。
ラヴェンジャーズが再結成することもありません。
父親を確定しつつそれを否定させることで初めてオヤジの存在が際立つのです。
身近なものの大切さは失わなくてはわからないということでしょう。
あのロケットの涙には感動しますね。
アダムとは何者なのか
エンドロールの中で生み出されたアダム。
マーベル・コミックの中ではかなり絶大な存在感のあるキャラです。
原作でのアダムはインフィニティ・ガントレットのキャラクターであり、他のシリーズにも登場する人気キャラでした。
サノスからインフィニティ・ガントレットを奪ったネビュラを倒し最終的にガントレットを手にする役割を与えられています。
アダムはアダム・ウォーロックなのか
最後に生み出されたアダムが『アダム・ウォーロック』だとすれば正義の味方のはずです。
しかしそれはあくまでも原作ですからアダムをヴィランとして登場させる可能性もあります。
しかもガーディアンズに相当な恨みを抱いているアイーシャが生み出しているのです。
アイーシャは議会を黙らせるためにアダムを生み出しました。
アダムはそれほどの力を持つ存在だということは簡単に想像できます。
原作でのアダム・ウォーロック
コミックでのアダム・ウォーロックが生み出されたのは1967年の『ファンタスティック・フォー』でした。
ここで成長しヒーローになっていくという設定です。
原作ではアイーシャとは双子という設定ですが本作ではその関係性は違っていました。
サノスに対応するためには絶対的に必要な存在ですが、アダムがヴィランだとすればサノスより手ごわいということになります。