それなら戦地で大いに活躍しそうです。ゾンビはやはり最強の兵士だったのでしょうか。
意外と弱い
戦場にはボイスたち4人しか降り立ちませんでした。しかもゾンビと激戦を繰り広げたのはボイスとフォード。
それでも2人で勝てたのですから、ゾンビは弱かったというしかありません。
ナチスが千年帝国になるためにこのゾンビを生み出したのであれば、彼らの計画はずさんです。
第二次世界大戦に勝利していたとしても、ナチスが千年維持できる可能性は極めて低いでしょう。
コントロールが難しい
大怪我を負ったチェイスを助けるべく血清を注射したボイス。しかしチェイスの体は変形し、激痛によりボイスに攻撃し始めます。
これはゾンビになっても、誰を狙うかは本人が決定できる証拠です。
そうなるといくらナチスが「アメリカ人をターゲットにしろ」と命令しても、ゾンビ兵士たちは従わないでしょう。
むしろ自分たちをこんな姿にしたナチスの兵士たちに襲いかかると思われます。
コントロールが効かないゾンビは、最強の兵士とは呼べません。
フォードが死を選んだ理由
ゾンビになっても部隊の一員として命を捧げたフォード。彼が最後に死を選んだ理由は一体何だったのでしょうか。
新たな犠牲者のために
血清は、戦争をしているどこの国も手が出る程欲しい薬でしょう。ナチスが作った薬ですが、きっとアメリカも欲しがるはずです。
そうなればゾンビ化したフォードは研究材料となり、彼の体から新たな血清を作り上げようとすることが予想されます。
おそらくナチスがフランス人に投与したように、アメリカもその血清を他国民に投与するはずです。
教会の研究施設で何の罪もない人々がゾンビになっているのを直接見たフォードは、こんな悲劇が繰り返されるのを許すはずがありません。
これから犠牲者になるであろう人々を救うためにも、自分一人の命で決着をつけようと考えたのでしょう。
チェイスの二の舞
血清を打たれたチェイスはコントロールを失って暴れ出し、射殺されました。
それを見たフォードは、血清を打ったら自分も同じようになることを覚悟したはずです。
ですから自分が自分でなくなる前に死を選んだのだと思われます。
ゾンビになっても兵士の誇りを忘れたくなかったフォードの彼らしい選択だったのではないでしょうか。
ゾンビとして生きるより
血清を打てば千年生きる兵士になれます。しかしそれは打たれた人の意思ではありません。
ある程度意思を保ち、それでも感情をコントロールできないゾンビになって千年生き続ける利点はないでしょう。
むしろ従来のゾンビのように、何も考えられない状態ならある意味救われたかもしれません。
しかし意思があるままとなると生き地獄です。それを考えたら、フォードが死を選んだのも当然でしょう。