逆にいえばエリオット達は思考が妙に発達しすぎたからこそ言葉の意味やコインの邪悪に囚われるのでしょう。

そうした大人と子供の一つの対比として“直感力”の差があるのではないでしょうか。

暗闇を嫌う

暗闇の恐怖

二つ目にアリスはバイバイマンの名前などを「暗いから読めない」と言って避けていました。

これは物理的に暗くて見えないというだけではなく、暗闇がそもそも嫌いなのではないでしょうか。

何せコインを見て直感力で「嫌な感じがする」と素早く回避してみせたアリスです。

暗闇に飲まれることを実は一番嫌っているともこのシーンから読み取れます。

闇は光があるからこそ生じますが、同時に怨念や邪悪が籠もりやすい場所でもあるのです。

そのようなアリスの暗闇に引きずられない明るさを表わしているのではないでしょうか。

余計なことはしない

「余計なこと」は全部ゴミ箱へ―――そう考えたら、よかったのか! (王様文庫)

アリスの言動・行動は子供にしてはかなり落ち着いていて、かつ無駄がなく余計なことをしません。

変に考えたり余計なことに手を出したりしないから、迂闊なことに巻き込まれることもないのです。

人間しぶとく生き延びるには余計なことはせず努めて穏便な生き方をする方がいいのでしょう。

だから変な想像や疑心暗鬼を生じることもなく、エリオットの兄共々死なずに済んだのです。

もし、これでバイバイマンの名前や手紙の内容を理解出来ていたらアリスも死んでいたかもしれません。

知らない方が幸せなこともある

知らない方が幸せかもしれない 原発大震災の超ヤバイ話 (超☆はらはら)

本作はエリオット達の疑心暗鬼と死を通して知らない方が幸せなこともあると伝えてくれています。

エリオット達は興味本位で首を突っ込んで知らなくていい、或いは知ってはいけないことを知りました。

確かに世の中を生きていく上で情報は大切ですし、知らないよりは知っておいた方が基本得します。

しかし、今回のように迂闊に知ってしまったらもう後には引き返せないことだってあるのです。

正に好奇心は猫を殺すで、エリオット達に必要だったのは情報を峻別する力だったのではないでしょうか。

僅かなズレが悲劇を生み出す

僅かな可能性、もう一つの終わり。

本作はホラー現象そのものではなく“どのようにして心の闇が立ち現れるのか?”に焦点を当てた作品です。

エリオット達は表面上和気藹々とやっていながらも実は心の奥底では僅かな認識や感情のズレがありました。

それがバイバイマンの呪いという形で表面化し、疑心暗鬼や嫉妬に繋がって幻覚を生み出したのです。

だからこそ心の中のバイバイマンを生み出さない心がけが凄く大事なのではないでしょうか。

一歩間違えれば誰しもがエリオット達のようになり得ることを本作はホラーを通して伝えてくれました。

その意欲的なアプローチに気付いたときこそ本作の魅力が見えてくる筈です。

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