出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B01AIQ39D0/?tag=cinema-notes-22
コードネームU.N.C.L.E.はアクションシーンに強い拘りを持つことでも有名なガイ・リッチーが監督を務めました。
1960年代に、アメリカや日本で放映されたテレビドラマ『0011ナポレオン・ソロ』のリメイク映画です。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/コードネームU.N.C.L.E.
原作当時の時代背景やファッションを再現しつつナポレオン・ソロやギャビーによっておしゃれな雰囲気を前面に押し出しています。
ヘンリー・カヴィルのプレイボーイ的な要素とアーミー・ハマーの力強さがいかにもCIA対KGBを感じました。
エリザベス・デビッキとアリシア・ヴィキャンデルが映画に華を添えスタイリッシュなスパイ映画に仕上げています。
とぼけた味のヒュー・グラントも重要な鍵を握る役どころです。
アメリカ人がロシア人を演じ、イギリス人がアメリカ人を演じた本作。
ガイ・リッチー監督が目指したのはベタなエージェントストーリーではありません。
世界的にも高い評価を受けた本作を深く考察していきましょう。
3人のエージェントが新たな任務を命じられることになった真意やディスクの行方とギャビーの正体にも迫っていきます。
作戦終了直後に新たな任務を命じられた真意とは
互いに友情を感じ始めていた3人は任務終了と共に別れるはずでした。
しかしソロとクリヤキンは友情を優先しそれぞれの命令を遂行しないことを選びます。
エージェントにとってこれは重大な裏切り行為であり、特にソ連においては尚更です。
おそらくクリヤキンはシベリア送りを覚悟しているでしょう。
有能なエージェントとしてスカウトされたのか
しかし彼らは祖国に戻る必要がない立場になりました。
U.N.C.L.E.は主義も国家も超えた存在です。
彼らの有能さが認められた結果、継続して働かせることにしたとも考えられます。
彼らを助けるためにアレクサンダーが動いたのか
しかしあれほどの実力を持つ彼らを国が簡単に手放すでしょうか。
潜入スパイとしても破壊工作員としても有能な人材です。
そう考えると彼らを惜しんだアレクサンダーが自ら指揮官になることでスカウトしたとも考えられます。
アメリカに帰ったソロもソ連に帰ったクリヤキンもその運命は過酷なものになることは間違いないでしょう。
もしかしたら命を失うかもしれません。
今回の件で彼らの実力を間近に見たアレクサンダーが守りたいと考えても不思議ではないでしょう。
ディスクの行方
ウド・テラー博士が作っていたディスクは2枚ありました。
ひとつはアレグザンダーが、そしてもう一つはヴィクトリアが保管します。
夫婦で別々に運ぶとは敵ながらなかなかの用意周到ぶりです。
本命の爆弾はヴィクトリアの方でしたからアレグザンダーは囮でした。
ギャビーを拉致していたのはいざという時の切り札にするためでしょう。
ディスクは全て無くなったのか
1枚はヴィクトリアと共に海に、もう1枚はソロとクリヤキンによって灰になりました。
これで原子爆弾の製造データは無くなったはずです。
現代なら簡単にコピーもできますし、データ転送という手も使えますが当時はそうもいきません。