出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B017D3KDC6/?tag=cinema-notes-22
幼い子が親から暴力を受けたり食事を与えてもらえず、命を落とす痛ましい事件が後を絶たちません。
昨今、問題視されたことで浮き彫りになっており、被害児童の多くはその苦しみを「自分が悪い子だから」と感じたまま亡くなっています。
また、「認知症」などを患った高齢者への虐待事件なども多く目にし、生命の尊厳や敬う心が希薄だと感じます。
この映画はそんな社会問題を問題としてとらえつつ、その闇に潜む根源に焦点をあて解決の糸口となる光明をテーマにしています。
呉美保監督により映画化され、2015年6月27日に公開された。主演は高良健吾、ヒロインは尾野真千子。
配給:アークエンタテインメント
文部科学省特別選定作品、第37回モスクワ国際映画祭・コンペティション部門に邦画で唯一出品され、外部団体のNETPAC(英語版)より贈られるNETPAC賞(最優秀アジア映画賞)を受賞。第7回TAMA映画賞でも最優秀作品賞を受賞。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/きみはいい子
原作「きみはいい子」について
内容はネグレストや児童虐待の問題にある“虐待を受ける方”と“虐待をしてしまう方”の両方に焦点をあてた5篇からなる短編集です。
発売当初は書店員らの間で話題となり書店員の有志らによって「きみはいい子応援会」も発足し話題になりました。
2012年の本屋大賞では4位に同年の静岡書店大賞で大賞を受賞し、2013年第28回坪田譲治文学賞を受賞した作品です。
「きみはいい子」の背景
『きみはいい子』の原作は、2010年に大阪で2人の幼児が置き去りにされ餓死した事件をきっかけに執筆した、中脇初枝の同名の連作短編集です。
どこにでもある平穏で平凡な住宅街や集合住宅に人間の心の闇が潜み、社会問題を生んでいて実は発覚しにくいという問題を訴えています。
映画では5篇のから「サンタさんの来ない家」「べっぴんさん」「こんにちは、さようなら」をピックアップし編集されています。
呉美保監督の作品への使命感
呉監督は『そこのみて光輝く』の企画中に映画化することを前提にこの原作と出会いました。
この原作に描かれる虐待や育児放棄、いじめ、学級崩壊、高齢者の独居や孤立など現代社会が抱える問題を粛々と伝えたいとイメージしました。
そして、どの問題も一つとして欠くことなく取り入れて、忠実に描くことを使命として取り組んだのです。
弘也の母が流した涙のわけ
「こんにちは、さようなら」
弘也の母は「障害」がある子供と言いますが、具体的には発達障害のことで、規則正しく同じルーティーンで行動をすることが特徴的の障害です。