では何故、チキンナゲットはゾンビ化の原因となったのでしょうか。
商品回収の遅れ
クリント・ハドソン(イライジャ・ウッド)の部屋のラジオから聞こえた不穏なニュース。
これこそが、今回の事件の幕開けともなる導入部です。
養鶏場から健康被害の報告があり、商品が回収されると発表されました。
対称商品はチキンナゲットとバッファローチキンです。
引用:ゾンビスクール!/配給会社:プレシディオ
健康被害の問題が確認されているチキンナゲットは多くの小学校に配送され、子どもたちが口にすることになります。
鶏肉事態と加工環境のどちらに原因があったのかは定かではありませんが、加工済みの食品には大いに問題がありました。
子供たちが食べるとゾンビ化してしまうナゲットこそ、問題の回収対象商品だったのです。
闘鶏からくる凶暴性
フォートチキン小学校 闘鶏の本場
引用:ゾンビスクール!/配給会社:プレシディオ
小学校に掲げられた旗には「フォートチキン小学校 闘鶏の本場」と描かれていました。
わざわざワンシーンとしてピックアップされたことからも原料となる鶏肉は闘鶏だったと考えられます。
ゾンビ化したことで表面化した子供たちの凶暴性は、原料から影響を受けた結果なのかもしれません。
大人が感染しないのは何故?
クリントは学校で最初に感染したシェリーとペイトリオットの喧嘩を止めた際、腕に小さな傷を負います。
子供たちは小さな傷から1分もたたないうちにゾンビ化しますが、クリントはいつまでたっても発症しません。
多くの大人が食い殺される中クリントは何故感染しないのか、逃げる大人たちの中でも疑問が渦巻きます。
感染はしないのか
理科の教師であるダグ(リー・ワネル)は、子供たちやクリントを観察してクリントからは感染しないことを告げます。
ダグの見解は、クリントはウィルス性の軽い胃腸炎。子供たちとは違い自分たち(教師)には害がないということです。
流れから考えると、大人の免疫力の高さが子どもと大人の症状の違いに出ているような感じがしますが、実はそれも外れ。
死体を解剖する踏み込んだダグの調査が更なる事実を明確にしていきます。
ホルモンバランスの違いが感染を抑制
ウェイドによって動かぬ存在となったディンクを調べたダグは、彼の脳の変化から結論を導き出します。
ウィルスで凶暴化するのは、まだ思春期を迎えてない者だけ
引用:ゾンビスクール!/配給会社:プレシディオ
思春期を迎えていない子供は、男性ホルモンや女性ホルモンの働きが大人とは違います。
脳の構造に詳しいダグは、ゾンビ化したうえで死んだウェイドの脳から大人と子供の違いを推測。
ホルモンバランスの違いから大人は感染を抑制できることに気づきました。
また、途中で救い出した少女の存在もポイントです。彼女は背中にゾンビによる傷を負っていましたが発病しませんでした。
このことからもダグの推測が正しく、思春期未満の子供だけがゾンビ化するという説が立証されたのです。
無邪気な恐怖を振りまく存在
感染した子供たちにはゾンビ化した後も多少の知性が残っていました。
殺した大人の腸をなわとびにしたり、頭をぶらさげておもちゃにしてみたり、死体を使って無邪気に遊び続けます。
大人がいない環境では子供らしく遊び続けますが、ゾンビ化した彼らの根底にあるのは衝動のみ。
食欲や好奇心、大人たちへの反抗心が彼らを動かしているのでしょう。