ローリーもマイケルに固執し、銃の練習や自宅の改装をしていた点からも相互の影響はあったといえるでしょう。
マイケルもローリーから受けた影響のため、被害者のローリーを執拗に狙い続けたのではないでしょうか。
マイケルという殺人鬼
ここではマイケルという人物にフォーカスを当てることで本作に迫っていきます。
純粋な邪悪の存在
マイケルは人を殺す際にまったく躊躇せず、確実に急所をついていきました。
まるで日常の一部のように殺人をしており、善悪の区別や良心をもっていないような印象を受けます。
さらに、ローリーだけでなくほかの人物に対しても、殺人衝動に突き動かされたように殺しを繰り返していました。
以上のことからマイケルはまさしく「純粋なる邪悪」の存在といえるでしょう。
驚異の身体能力と思考、観察能力
マイケルの特徴として身体能力と思考、観察能力の高さがあげられます。
素手で人間の顎を引き裂き、ドアガラスも突き破る彼の身体能力は彼の大きな武器といえるでしょう。
さらに、自動車の運転も一度でこなしてしまうなどその思考、観察能力も驚くべきものがあります。
ローリーの自宅での死闘でレイの死体を使ったフェイクもその証拠です。
子どもには危害を加えなかった
映画内でマイケルはハロウィンで仮想した子供たちや、家の中の赤ちゃんなどには危害を加えませんでした。
これは彼の精神年齢が大人ではなく子供のままであるからと考えられないでしょうか?
精神年齢が低いからこそ、マイケルは善悪の区別がつかない純粋な邪悪として存在しているといえるでしょう。
マイケルの素顔を隠すマスク
マイケルを伝説の殺人鬼、ブギーマンとして強烈に印象付けているのがこのマスクです。
冒頭のシーンで無反応だったマイケルでしたが、記者が見せつけたマスクに明らかな反応がありました。
このマスクは彼にとって自身の邪悪なる精神を具現化したものと考えられるでしょう。
周りの患者たちがマイケルの邪悪な精神を感じたからこそ、騒がしくなったはずです。
また、過去のシリーズとも共通しているのが、マスクによりマイケルのの素顔が見えない演出。
これは、素顔を隠すことで観客が一番恐ろしい顔を想像できる余地を作り出していると考えられます。
マイケルの生死の真相
本作のラストでは地下室に閉じ込められたまま、家に火をつけられたマイケル。
作品内ではマイケルの生死については明確に描かれていませんでした。
ここでは映画内でマイケルはどのような結末を迎えたのかを考察してみましょう。