自分持つ欠点をなくす努力ではなく、違った方法で楽しむ努力をすべきなのかもしれません。
ドリーが見つけ出した幸せ
ドリーの行動力は目を見張るものがあり、その行動力によって多くの者たちが救われました。
記憶をすぐに失ってしまうドリーですが、そのことが彼女のマイナス点にはなっていないのです。
直前の記憶を失ったら新たに作っていけばいい、泳ぎ続けるドリーの姿はそう物語っています。
一番素敵なことは偶然起こるの、それが人生なの
引用:ファインディング・ドリー/配給会社:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
ドリーのセリフは家族の絆を感じさせるものであり、全てを物語る名台詞となりました。
マーリンの姿が物語るもの
前作で自分がニモを縛ってきたことに気がついたマーリンですが、今作品でも所々に障害に対しての過剰な反応が描かれていました。
出来ないと決めつける姿勢
マーリンはニモのことを愛していますが、ゆえに危ないことから遠ざけようと必死でした。
お前は皆のように上手く泳げないんだ
引用:ファインディング・ニモ/配給会社:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
前回の「ファインディング・ニモ」でも、マーリンは出来ないものと初めから決めつけています。
いいかえれば、我が子の可能性を信じていない親なのです。
大好きだからこそ不安になるのでしょう…しかしその不安は子供の為になるのでしょうか。
今回ドリーが、エイ先生をサポートするシーンではマーリンはやはり不満をぶつけています。
大切に思うからこそ不安になる…その先にあるものを考えさせられるシーンです。
人間くささが魅力的
ドリーの両親はまさにモデルケースともいえる子育てをしていました。
一方マーリンは前作に続き相変わらずなキャラクターです。
しかしその上手くいかない子育て、大切なものを心配するあまり過保護になってしまう姿は多くの共感を呼びます。
劇中では障害を持つ子供という形で描かれていましたが、障害に関わらず子供を信じるということは大変難しいことです。
マーリンの姿をみて同じような悩みを共有できる人も多いのではないでしょうか。
前に進むことを描いた深い作品
『ファインディング・ドリー』は、ドリーの愛くるしい幼少期の姿も話題になりました。
短期記憶障害を持つドリーですが、彼女はいつも明るく躊躇なく前に進みます。
ドリーの姿に人間としての生き方を学べるのではないでしょうか。
本作を観てから前作「ファインディング・ニモ」を観ると、また違った観点から映画を楽しめるはずです。