魔法が解けたはずの彼女が、自分の力で成し遂げた奇跡です。
本作を観ていると奇跡は待つものや願うものではなく、自分自身で掴んでいくものなのではないか、と考えさせられます。
レネーが本当の美女になった
本作のラストシーンに描かれたレネーは、本当の意味での美女です。
びくびくしねぇ、自信たっぷりの女
引用:アイ・フィールプリティ/配給会社:STXエンターテインメント
劇中ビキニコンテストの会場で司会者がいっていたセリフですが、この言葉こそ「いい女」の条件なのかもしれえません。
ラストシーンのレネーは豪快で自信に満ち溢れており、まさにいい女そのものだったのです。
レネーが愛される理由
劇中に登場する人物達は、一様に何かしらコンプレックスを持っていました。
一見完璧そうな人でも、実は皆欠けていることに悩んでいるのでしょう。
レネーに惹き付けられる理由
レネーはスタイルがいいわけではなく、容姿も人並みです。
しかし魔法のかかった自分が大好きで、自分自身を愛していたのです。
だからこそ多くの人を惹き付けたのでしょう。
エイヴリーやグラントですら何かしらの悩みを持ち、人の目を気にして生きています。
しかしレネーは人の目など気にせず(勘違いだったのですが)自身に満ち溢れた姿をしていたのです。
欠点を気にしない
彼女は勘違いに関係なく、人の欠点を気にしない人物です。
イーサンが女性用のズンバを好きなことも、エイヴリーの声が高すぎることも欠点だと思っていません。
この彼女の性格は自分が気にしているほど周りは気にしていない、ということを暗示していたのかもしれません。
明るくてユーモアがある
自分を見失ったレネーに友人は下記の言葉を投げかけました。
仲良くしてきたのは、あなたが楽しくて面白くて優しかったからよ
引用:アイ・フィールプリティ/配給会社:STXエンターテインメント
これこそがレネーの愛される理由です。
勘違いをしていた間も、レネーは持ち前の明るさで周囲を笑顔にしており、気遣いも天下一品でした。
自虐的に生きてさえいなければ、元々彼女は多くの人に愛される女性だったのです。
吹替版では渡辺直美がレニーの声を担当していますが、これが明るいレニーにぴったりであると高評価を受けています。
自信を失った時に観たくなる映画
『アイ・フィールプリティ!』は、女性に対しての見方が変わる映画ではないでしょうか。
本当の魅力というのは何なのか、見た目ばかりが気になってしまう女性には胸に刺さるメッセージが隠されています。
等身大の女性を描いた本作は、多くの共感を呼び復興収入は予想を上回る数値になったようです。
自分の魅力がわからなくなった時、自信がなくなった時に観返したい映画ではないでしょうか。