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2006年に公開された『ハチミツとクローバー』は、羽海野チカの漫画が原作になっています。
ハチクロの愛称でファンに愛される本作は、どこかコミカルで等身大の大学生を描いたハートフルストーリーが人気です。
美大を舞台に繰り広げられる恋と才能に注目して、竹本やはぐみ、森田の関係を解説していきます。
またはぐみがスランプになってしまった理由は一体何だったのでしょう。
竹本から見たはぐみや森田との関係
櫻井翔演じる竹本ははぐみを優しく愛し続けていますが、まずは彼の視線からはぐみや森田との関係性を考察していきます。
一目惚れした瞬間
人が恋に堕ちる瞬間を初めてみてしまった
引用:ハチミツとクローバー/配給会社:アスミック・エース
映画の冒頭で、真山は竹本の恋の様子を語っています。
一瞬で恋に落ちるとは、どういうことなのかキャンパスに描かれた絵が花びらとなって舞い散る演出が効いています。
この時竹本は絵を描くはぐみの姿に一目惚れをしたのでしょう。
会話もしたことのない女性でしたが、彼女の持つ雰囲気や可愛らしさに心を奪われています。
はぐみの恋に気がついた瞬間
劇中で森田の個展に出かけた際に、はぐみは森田からのお土産を持っています。
竹本は何も言いませんでしたが、森田から直接もらったと勘違いをしていたのではないでしょうか。
この個展で竹本は自分との差を痛い程感じ、同時にはぐみが森田に恋心を抱いていることに気がついたのでしょう。
好きなのに好きといえない竹本がもどかしくもあり、身を引くという彼の優しい一面が見え隠れしています。
はあ、本当に俺ばっかり恋してたんだな
引用:ハチミツとクローバー/配給会社:アスミック・エース
はぐみも自分を好きかも知れない、と勘違いしていた竹本が真実に気づいた時だったのでしょう。
才能の違いに一線を引いた
竹本はごく普通の美大生で、特化した才能がある訳ではありません。
一方側にいる森田やはぐみには類まれなる才能があり、その差に圧倒されているように感じます。
自分には到底持ちえない才能を持つ二人、例え一緒にいてもそこに自分の居場所はないのでしょう。
竹山は自分の気持ちを伝える前に、才能という壁を理由に諦めるという一線を引いてしまいました。
森田のような天才がはぐみと一緒にいるのが普通だと、恋のライバルにすんなり愛する彼女を託していたのです。
森田から見た竹本やはぐみとの関係
森田にとってはぐみや竹本はどんな存在だったのでしょう。
破天荒で豪快な森田は、竹本と真逆の人物といえるのではないでしょうか。
絵を見た時からはぐみに惚れていた
多分一番最初にお前の絵を見た時から…
引用:ハチミツとクローバー/配給会社:アスミック・エース
森田ははぐみの描く絵に初見から魅了されています。
しかしそれははぐみの描く絵に惹かれていた、という自覚しかなかったのではないでしょうか。
彼女と一緒にいると楽しい、彼女の絵にインスパイヤされる…。