マトリョーシカのゲームは、結局誰が犠牲になるわけでもないボーナスステージでした。
しかし、最後に渡されたアイスに仕掛けがありました。生き残った五人に、アイスを配り「あたり」の人が生き残るのです。
マトリョーシカは実は四体いて、人形には「運」の言葉がありました。
つまり、生き延びる上で最後に必要だったのは、知力・体力・想像力の上に立つ「運」なのです。
『神さまの言うとおり』原作
本作では細かいものを含めて、第7ステージ(運まで入れると)のゲームが紹介されています。
原作とは違った内容でしたが、実は原作の中でも「運」を試されるゲームがあるのです。
原作では浦島太郎によるゲームで、こちらもボーナスステージのような扱い。その後クジを引くと、〇だと生き残ります。
本作ではそれが、アイスのあたり棒で表現されているのです。
運を試された高畑と天谷。不確定要素がある中で、あたりを引くことがある意味「神様に選ばれる」子なのかもしれません。
「カミ」の登場は続編へ
本作ラストには「カミ」が登場しました。
それらの様子や「カミ」という名称から、『神さまの言うとおり』には続編があることが分かります。
しりとりには続きがあった
四角い立方体から外に出た高畑と天谷。そして騒ぎ出す民衆の中で、突然マトリョーシカが画面に現れ説明を始めます。
それ間違ってるよ。ダルマ、招き猫、コケシ、白熊、マトリョーシカ、カミ
引用:神さまの言うとおり/配給会社:東宝
本作の敵の名前はしりとりでつながっています。マトリョーシカが最後のようになっていますが、「それ間違ってるよ」なのです。
マトリョーシカの後には「カミ」が続きます。そのカミのゲームはまだ始まってすらいません。
つまり、最後にカミが登場するのは、まだ映画には続きがあることを意味しているのです。
明かされていない伏線
そう考えると、映像内で解き明かされていない伏線があります。
- ホームレスのラジカセを直す人
- 引きこもり
結局最後に「カミ」として現れたのは、ひげがたくさん生えた「ホームレスのラジカセを直す人」でした。
さらには、引きこもりも外に飛び出したっきりです。今後のストーリーの核に、この二人がいることは間違いありません。
映画ラストにカミが現れたのは、これからも映画が続き、これまでは「序章」であったことを示唆しているのです。
続くストーリー
原作の漫画では、本作よりもまだまだ先の展開が用意されています。
映画では、その一部のストーリーを変えながら進んでいますが、大筋のところでは同じです。
また、映画の内容としても原作のストーリーには、追いついておらず十分今後の展開があることが予想されます。
神とは何なのか、高畑・天谷が今後どうなるのか、さらにはヒロインであったはずの秋元は復活するのか…
これらの点についても、かなり注目が集まります。