町を恐怖に陥れたサボテンの親玉は、巨大な女王サボテンです。
人々を喰らいつくす勢いのサボテンたちは、全て女王サボテンから派生した分身のようなもの。
突然変異で誕生したであろう新種サボテンは、なぜ生まれ、なぜ人々を襲いはじめたのでしょうか。
甘い香りを振りまいて餌を集める
食虫植物である女王サボテンは、サボテンと他の食虫植物が掛け合わされて生まれたと考えられます。
餌(人々)をおびき寄せるための実は、昆虫を招き入れる匂いのようなものであり撒き餌です。
そもそも、花が咲く前に蜜をたたえた実をつけていたのですから、それは実という存在ではなかったのでしょう。
小さな食虫植物が出す匂い成分の変わりが、女王サボテンがたわわに実らせた赤い実だったのです。
全てが1つになった後は
人を喰らった子サボテンは、女王サボテンのところに戻り同化します。
知能のある植物ゆえ、餌を取り入れて母体の栄養としたかったのでしょう。
花が開いてから覚醒した女王サボテンは、産卵周期に入った獣のようなものです。
子孫を残すための準備ができたために子サボテンを放ち餌を集め始めたのでしょう。
蜜を輸入する理由とは
野原ひろしが一家でメキシコにおとずれたのは、キラーサボテンの蜜を会社で販売するためでした。
実の中に詰まった蜜は、大人から子供までうならせる嗜好の一品。
ひろしの所属する双葉商事はこの蜜に目を付け、輸入販売することで利益を出そうとしたのです。
ひろしに課せられた使命
ひろしが転勤することになった理由は、サボテンの実の商談と継続した流通管理のためです。
部長になれるという甘言にのったひろしは当初単身赴任を考えますが、みさえやしんのすけの意見を組んで一家で引っ越すことを決意。
会社から課せられた指令だけではなく、家族を自分の力で守り抜くという決意と使命を胸に抱くのです。
新商品の開発
アニメのひろしの仕事ぶりを見る限り、双葉商事は総合商社としてさまざまな商品を開発したり販売していることが分かります。
開発にも力を入れているところから、サボテンの蜜を新たなグルメ商品としてラインナップ。
特許や独占販売も視野にいれて扱いたかったがために無理やりメキシコに支社をつくり、ひろしを派遣したのではないでしょうか。
野原一家が到着したマダクエルヨバカの自宅は、到底家とは呼べない中途半場なものでした。
赴任先に社宅も用意できない現実は、双葉商事が元々メキシコに支社を持っていなかったことを表現しているのです。