署内で黄色レンジャーを見て喜ぶ顔や飄々と父親のリストラを話すシーンで末恐ろしいほどの演技力をみせています。

第二の犯行を目撃した江戸りつ子の上司としてパーティー会場にいたのはバイオリニストの高嶋ちさ子です。

オマージュ作品の存在と国際戦略版の製作

本作は邦画の二大名作をオマージュしていることは有名ですが、その二本の映画があるシーンで示されています。

その映画とは『天国と地獄』と『砂の器』です。

本庁が来ることをスリーアミ―ゴズが知らせる時のワンカットでした。

DVDではなくビデオを使っているところなどもスタッフの遊び心でしょうね。

また本作は『踊る大捜査線 BAYSIDE SHAKEDOWN 2』も発売されています。

国際戦略版として制作された本編を約19分カットした1時間59分の短縮バージョン。

オリジナル版から内輪ノリのギャグやシリーズを通して見ないと理解できない部分をカット。

主人公・青島の視点から描くように再構成し、同じシーンでも別カットに差し替えられている。

音響制作をスカイウォーカー・サウンドに依頼。スタッフロールや説明用字幕は英語のみ。

DVDは日本映画として初めてのTHX社認定のTHX-DVDとなっている。

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!

こちらも併せて観てみると新しい発見があります。

スリ家族と噛みつき犯という設定の意味

踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!オリジナル・サウンドトラックIV

『アットホームな雰囲気のスリ一家』と『女子高生に噛みつく吸血鬼男』の存在の必要性は終盤でわかるという演出でした。

この家族が鍵となり犯人の足取りを追うことになりますが、恩田刑事が撃たれる事件にもつながりました。

岡村隆史が演じた噛みつき男は恩田刑事のための献血会場に現れて確保されるという設定です。

ストーリーに大きな影響は与えていませんが『血が必要になる』という伏線として面白い演出でしたね。

沖田管理官を登場させた理由と本作のテーマ

踊る大捜査線 オリジナル・サウンドトラック RHYTHM AND POLICE / THE COMPLETE FILE

常に広報を引き連れ自分の存在を広くアピールすることで存在価値を強調する沖田管理官。

失敗することなど全く想定していない高飛車な態度で湾岸署に君臨した沖田は実際の現場経験が無いようです。

沖田の設定は室井管理官の思想を際立たせるためのものでしょう。

『責任』に対する二人の考え方の違いを見事に表現したセリフが印象的でした。

本作のテーマは『リーダーの意義と相互信頼の重要性』です。

犯人たちは組織を否定していましたが青島は組織の良さを口にしています。

リストラされるまでは組織にいた犯人がそれを否定し、暴走の多い青島がその良さを理解しているのが面白いですね。

副総監と和久の思いは叶わず室井管理官と青島に引き継がれていきました。

ここからかなり以前から本庁に官僚意識があり副総監でも変えられないほど根強いことがわかります。

副総監でダメなら室井さんは警察庁長官になるしかなさそうです。

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