とーじが間違っていたというわけではなく、ももはカイリの愛し方の方に心を奪われたのです。
なぜとーじは選ばれなかったのか
とーじはももを守る為に、彼女を振っています。
そのことをももが知った後も二人のよりが戻らなかったのはなぜでしょう。
ももを信じ切ることが出来なかった
誰しも好きな人に関しては、疑いを持ったり信じられなくなったりすることがあります。
とーじは沙絵の陰謀に踊らされて、ももを信じ切れなくなっていました。
病院のシーンでももからの寄せ書きがないことに落胆していますが、それは彼女を信じていない証拠です。
ももは見た目とは違うといいながらも、彼自身が信じ切れていなかったのではないでしょうか。
突き放した
ももを守る為とはいえ、沙絵のいいなりになってももを突き放したのが選ばれなかった大きな要因です。
カイリであればもう少し器用にももを守ったことでしょう。
もしも、とーじがももに本当のことを告げ、二人で乗り越えようとしていたら結果は違っていたかもしれません。
最高の恋とは…カイリを選んだ真実
劇中でももの母親は、最高の恋の見つけ方を伝授していました。
この恋の見つけ方こそ、ももがカイリを選んだ答えなのではないでしょうか。
自分を幸せにしてくれる人を選ぶより、
自分が幸せにしたい人を選ぶこと
引用:ピーチガール/配給会社:松竹
カイリは自分自身を犠牲にして、好きな人を幸せにする人物です。
どんな時も自分のことは後回しになってしまうので、ももはカイリを守りたいと思ったのでしょう。
彼女自身がしてもらったように、カイリのことを幸せにしてあげたいと思っていたのかもしれません。
母親の言葉を聞いたとき、ももは自分にとっての幸せはカイリを幸せにすることだと気がついたのではないでしょうか。
カイリには守りたくなるような弱い部分が見え隠れしており、それはとーじにはない部分でもあります。
いいかえれば母性本能をくすぐる魅力があったのかもしれません。
本作は女性の強さを描いた作品でもあります。
女性が守られたい人を選ぶのではなく、守りたい人を選ぶというのも現代の女性の姿を反映しているのではないでしょうか。
愛することの本質を描く作品
『ピーチガール』はそれぞれの愛の形が交差するストーリーが魅力的です。
長編漫画をギュッと濃縮した内容で下記のキャッチコピーのように観る者の心を魅了しています。
5分に1度、恋の事件が起きるラブストーリー
引用:ピーチガール/配給会社:松竹
とーじとカイリの愛し方の違いや、沙絵の歪んだ寂しさの行方など急転直下の展開が話題となりました。
原作では「ピーチガール NEXT」という続編が発行されています。