国家こそが最大の敵にして障壁であるという認識がここで出来上がったと推測されます。
日本のアニメが好きだった
3つ目に恋人のリンゼイ共々「攻殻機動隊」という日本のアニメが好きだったことが挙げられます。
正にスノーデン自身が得意とする分野を扱っており、現実にそれを実践してみせました。
こういう小さい頃に好きだったものは意外と大人になっても影響力のあるのものです。
ましてや理系でインテリなオタク気質のスノーデンならば実現してもおかしくはありません。
日本アニメへの憧憬は間違いなく彼のネット社会への抵抗というスタンスの基になっています。
自由なき社会を破壊する
こうして見ていくと、スノーデンの真の狙いは自由なき社会を破壊することにあります。
政治に関してスノーデンは一貫してリバタリアンの立場を取り続けていました。
しかし、それは政府が民間に介入しないことを信条とするものだったのです。
ところがオバマ大統領以降の政権はそれに相反するやり方を推奨・実行しています。
そうして作り上げられたシステムを丸ごと破壊しようとしたのではないでしょうか。
何かを変える場合はまず根幹のシステムから変える必要があるという彼の見方は慧眼でありました。
アメリカが監視活動をする真の目的
スノーデンが反感を抱き破壊しようとしたアメリカ合衆国の作り上げた監視プログラム。
果たしてアメリカの監視活動の真の目的はどこにあるのでしょうか?
ここではその意図について考察していきます。
個人情報の盗撮・盗聴
まず1つ目が個人情報の盗撮・盗聴であり、CIAはそれが簡単に出来るプログラムを開発していました。
これがスノーデンの心に闇を作り、リスクを冒しての政府への反逆を決意させるに至った要因です。
国家の正義を標榜しつつ、やっていることはタチの悪い覗き見でしかありません。
逆にいうと正義さえ掲げれば非合法なことも許されるというスタンスではないでしょうか。
これではスノーデンが国家転覆を目論むのも仕方ありません。
9.11の再発防止
2つ目に考えられるのはアメリカ合衆国の歴史を大きく変えることになった9.11の再発防止です。
この時アメリカ合衆国はテロに対して余りにも無防備だった為に侵入を許してしまいました。
アメリカはどうすればこのような突発型テロを防ぐことが出来るかを考えたのでしょう。
そこで思いついたのがネットワークを世界中へ広め、監視の網を広げることでした。
世界中を監視して個人情報を管理すればテロを未然に防ぐ確率は格段に跳ね上がります。
大元を辿っていくとやはりこの同時多発テロ事件が根っこにあったのではないでしょうか。
ネットワークを通じた世界征服
上2つを突き詰めていくと、最終的にたどり着くのはネットワークを通じた世界征服です。
ネットワークシステムの完備に軍事用の防衛システム、そしてドローンによる偵察と攻撃手段の完備。
これらを行った先にあるのは誰もがアメリカに反逆しない世界ではないでしょうか。
そしてそれこそがアメリカ合衆国が掲げるグローバリズムにして世界平和なのかもしれません。