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何とも傍迷惑な話ではありますが、同時にそれでこそジョニーらしいといえるでしょう。
阿吽の呼吸
消去法で選ばれましたが、パートナーシップは健在で阿吽の呼吸という言葉が似合います。
特に後半のシーンで一度任務を外されたジョニーを叱咤激励するボフは見所です。
ここで意気消沈したジョニーに使命感を取り戻させる役目はボフにしか出来ません。
この辺りはシリーズ1作目・2作目を通してご覧になった方がより重みを感じられるでしょう。
そのような旧作のファンをニヤリとさせる要素が2人の関係性には詰まっているのです。
単に面白いだけではなく、渋く格好良く締めるところで締めるとメリハリがついています。
スマホを取り違えた理由
物語後半でジョニーは教習車から降りるとき、生徒のスマホと取り間違えてしまいました。
それまでに数々の凡ミスをやらかしていたことも相俟ってクビを宣告されてしまいます。
果たして何故こんなしょうもないミスを彼はしたのでしょうか？
デジタル機器への苦手意識
まず1つ目に挙げられるのがデジタル機器への苦手意識ではないでしょうか。
VRの変な扱い方といいタブレットといい、彼は最先端のデジタル機器がそもそも苦手なのです。
人間は1度苦手意識をすり込まれるとその全てが嫌いになってしまうことがあります。
それは序盤のシーンからスマホの扱いへの苦手意識から示されていることです。
だからジョニーにとっては生徒のスマホも自分のスマホも同じに見えたのでしょう。
1度すり込まれた苦手意識を払拭することは余程意識して改善しない限り不可能です。
疲労の蓄積
2つ目にこうした凡ミスの理由として最も強く挙げられるのが疲労の蓄積です。
直接の言及はありませんが、久々の実戦という慣れない環境だったことも大きいでしょう。
どうしても勘が鈍るし、余計な動きも多くなって生産性が下がっていました。
そうした無意識下の疲労の蓄積がスマホを間違えるという凡ミスに繋がったのです。
前2作に比べると集中力も低下し、体調管理も出来ていなかったかもしれません。
悪い意味で普段の積み重ねが土壇場で出る形となりました。
思い込みと慢心
そして3つ目にジョニー自身の思い込みと慢心がこの結果を招いたのではないでしょうか。
久々の任務とはいえ実戦経験も豊富で、強力な相棒までが居てくれるのです。
アナログ品の支給まで取り計らって貰って万全の態勢で臨んだことも大きいでしょう。
しかし、そうした諸々の要因がジョニーの心に思い込みと慢心を生む結果となりました。
元プロだからいつも通り勢いに乗ってやれば勝てると思って取り組んでいる節があります。
その気の緩みが甘さとなってここに出てしまい、ボフに叱咤されることになったのです。
ミサイル発射の理由
物語終盤、いよいよ決め手となる場面で潜水艦がミサイルを誤射しドット・カーム号に命中しました。
結果的に悪玉であるヴォルタの悪巧みは潰されたからいいものの、決して喜ばしいことではありません。
何故このような誤射が起こってしまったのでしょうか？
携帯電話の使用
最大の理由はジョニーが潜水艦の近くで携帯電話を使うという規約違反をやらかしたことです。
