ぬらりひょんは人間の思考を読み取るといわれる妖怪です。
そのため、対面した人間が一番恐怖を感じる姿に変身してもおかしくありません。
バフォメットのような姿から死神のように変貌したぬらりひょんは、周囲を力で支配する神として外見を変えていったのです。
杏が加藤に手をかした動機とは
大阪チームのメンバーは、全員が親しいわけではありません。
自分たちの娯楽のためにGANTZゲームに参加する大阪メンバーの行動は傍若無人で、杏は彼らと別行動をとっていました。
ゲームを楽しむ気が無かった杏の目的は、点数を稼ぎながら生き残ること。
そんな彼女でしたが、他者のために危険に飛び込む加藤を放っておけず、つい手を貸してしまいました。
杏は、自分とも大阪メンバーとも違う加藤に次第に惹かれていきます。
加藤が好き。加藤と共に生きたい。という気持ちが、彼女のゲームへの積極性を極限まで高めたのです。
加藤が100点を取れた真意とは
ゲーム当初の加藤の目的は、100点を取って自由になるというものでした。
しかし、ゲームクリア後に残った現実は、杏の死の上で手に入れた100点という事実。
自由になることでゲームをクリアできたにも関わらず、彼は100点を使って杏を復活させます。
彼女との約束
約束したからな…
引用:GANTZ:O/配給会社:東宝
4人で暮らそうという杏のセリフは加藤の胸に強く残りました。
優しさ、そして正義感MAXの加藤は、彼女の願いを捨てきれなかったのでしょう。
自分が再びゲームに参加すると分かっていても、自由をすてて彼女を復活させたのです。
ハッピーエンドへの伏線
加藤の100点の使い道は原作と大きく違います。
原作では加藤は玄野の復活に100点を使い、杏は死亡したままです。
そもそも加藤がゲームに参加するまでの設定も違うので、原作を知らない人にも分かりやすくまとめた結果そうなったのかもしれません。
しかし、本作の中で玄野を復活させてしまうと、玄野の存在を知らない加藤が何故彼を復活させたのかという疑問が発生します。
ゲームクリアも選択できましたが、そうすると杏の存在価値や彼女との約束の意味が無くなってしまうのでしょう。
いつか出会える日を願い彼女を生き返らせたこと。
これが、『GANTZ:O』での最高のハッピーエンドだったのでしょう。
原作と同時に楽しみたいCG映画
『GANTZ:O』は、スピーディに展開するストーリーに加え大迫力のバトルシーンで原作ファンをもうならせる作品となりました。
これまでもアニメ化や実写映画化する中で、「いいんだけど、ちょっと違う」と感じさせていた点を全て払拭。
原作ファンにとってこの上なく最高のGANTZ映画となったのです。
映画化による面白さは何度も見直したくなる魅力があり、ハイクオリティな3DCGは最高の一言。
1作品簡潔ですっきりと楽しめる満足感がある反面、続編やTVアニメ化も期待してしまう作品です。