だからサニーにとっては百害あって一利なしの生産性を落とす諸悪の根源だったのではないでしょうか。

根本の人間性が余りにもさもしく、数字や利益の為だったら何をやってもいいと思っているのです。

だからキャラハンをわざとサニーに指名させ、更には大事な選手を次々と自分側に持ってこようとします。

現実に居たら確実にビジネスパートナーにしたくない人であることが彼の作戦から窺えるのです。

1位の指名を変えた理由

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そんな策士トムに散々振り回され、してやられるサニーですが、終盤で見事な大逆転劇を果たします。

何と彼はクォーターバックのキャラハンではなくミドルラインバッカーのヴォンテを1位に指名するのです。

余りにも突然の出来事に会場は騒然となり批判されるのですが、ここではその理由を見ていきましょう。

キャラハンの人間性への疑い

人間性の心理学―モチベーションとパーソナリティ

サニーの中で1番大事だったのは選手の実力以上に人間性の方であり、それが全てのきっかけとなりました。

かつてはキャラハンの指名を考えたサニーですが、過去を調べていく内に彼の人間性を疑うようになったのです。

誕生日の時に警察沙汰を起こした経歴がある上に彼のチームメイトや友達はまるで関わっていません。

その上虚言癖まであるらしく、嘘をつくだけならまだしもバレると開き直って更なる嘘を重ねます。

関われば関わる程益々疑わしくなってくるキャラハンの人間性にサニーは戸惑いを隠せなくなったのです。

どんなに実力や才能があっても、それは人間性がきちんと出来た上にこそ成り立つもの。

その基本に立ち返ったことでサニーは1位指名を変えるに至ったのです。

ブライアン・ドリューの諌言

2つ目に既にブラウンズのクォーターバックだったブライアン・ドリューの諌言も大きかったでしょう。

ここで彼が思いきってサニーを諫めたことがサニーの中で大きな揺り戻しのきっかけとなりました。

そう、既にチームには優秀なクォーターバックが居るのに、それを切り捨てる意味はありません。

変に抜本的な改革へ追い込む必要はなく、自分が本当に大事にしたい選手達を信じることの尊さ。

ブライアンの諌言でサニーは改めて自分が何を大切にしたいのかが見えたのではないでしょうか。

本音を押し殺してまで才能や実力に固執する必要はないとここで気付いたことが窺えます。

妻の理解

そして何よりも最大の理解者として居てくれたのがサニーの妻・アリの存在ではないでしょうか。

どこか優柔不断で決断に時間のかかってしまうサニーの背中を押したのは間違いなく彼女です。

お腹に子供を宿したことで母親としての覚悟と決意も固まっていたのでしょう。

正に縁の下の力持ちというか影の実力者としてしっかりサニーを支えていたのです。

彼女が理解し支えてくれなければサニーはこのような大胆な1位指名変更など出来なかったかもしれません。

サニーの指名権トレードの思惑

プロ野球仰天驚愕ドラフト大真相―密約、逆指名、何でもありだァ! (広済堂ブックス)

1位指名を変更したことで大騒ぎとなった会場の空気をサニーは味方につけて一気に勝負をかけます。

サニーはトムに1度は渡した3年分の指名権とパントリターナーも上乗せするという条件を持ちかけるのです。

果たしてここにはどのような思惑があったのでしょうか?

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