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映画『ポラロイド』はリブート版『チャイルド・プレイ』のラース・クレヴバーグが監督を務めたホラー映画です。

1度短編映画として出した同タイトルの映画を改めて長編として組み立て直した形でハリウッド進出となりました。

製作にはロイ・リーが携わっており、文字通りポラロイドに移る写真を巡ってのサスペンスが展開されます。

デジタルカメラが主流の時代に敢えてポラロイドカメラを題材にする所が違った面白さを出しているのです。

カメラ好きの女子高生バードとタイラーを中心にした日常生活にどんな変化が生じるのでしょうか?

本稿ではバードが指を犠牲にしてまで魔物を倒した理由をネタバレ込みで考察していきましょう。

また、黒い影の正体やローランドの妻が嘘をついた真意も併せて読み解きます。

写真の面白さ

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本作のユニークな特徴は何といっても「写真の面白さ」を前面に出してきたところにあります。

今ではカメラというと誰もがミラーレスや一眼レフ型のデジタルカメラを想像するでしょう。

勿論それはそれでいいのですが、アナログのポラロイドカメラにはまた違った良さがあるのです。

それが撮った写真をその場で現像出来ることであり、写真が現像されるまでの過程が楽しみでした。

本作はそれを逆手に取ってアナログの写真にこそ魂と同時に怨念も宿るものだとしています。

その構造を上手く生かした本作を本題に沿って読み解いていきましょう。

指を犠牲にしてまで魔物を倒した理由

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事の発端はアンティークショップで働くバードにタイラーがカメラをプレゼントしたことでした。

偶然に撮った1枚の写真から身の毛もよだつ黒い影が魔物として実体化し、戦うことになります。

バードは最終的に自分の指を犠牲にして魔物を倒すのですが、その理由は何でしょうか?

写真から実体化したもの

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まず大前提として、黒い影はタイラーが撮った写真が実体化したものであるということです。

逆にいえば、写真が実体化したものは写真に収めて燃やす形でしか倒せないことになります。

実際魔物の映った写真を丸めたとき指の痛みと共に魔物もダメージを受けました。

だから指まで写真に入っていたことで必然的に魔物を倒す際に指が犠牲となるのです。

バードはそれが分かったとき既に覚悟を決めていたのではないでしょうか。

手放すと写真が戻ってしまう

2つ目に黒い影が映った写真は手放した瞬間に元に戻ってしまうからです。

1度写真を畳んだ後バードは指に激痛が走ったからと手放したら写真ごと魔物は元に戻りました。

即ち魔物を倒すには写真を存在ごと完全に焼き尽くして抹消するしかありません。

だからこそバードは火傷を負うことを承知の上で魔物を倒すことに決めたのです。

それ位このポラロイドカメラは呪われたカメラだったのではないでしょうか。

都市伝説の再現

そして3つ目にこの演出自体がカメラに纏わる都市伝説の再現となっているからです。

今でこそ笑い話ですが、カメラはその昔魔物の象徴でもありました。

カメラで被写体として映ると魂が吸い取られてしまう説が囁かれていたのです。

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