本作には韓国や中国という言葉が多く登場していますが、そこには華僑という歴史的な背景が潜んでいました。

華僑の立場はジャソンやチョン・チョンの存在に大きな影響を与えるものです。

背景にある華僑という存在

カン課長は、ジャソンが華僑だったから同じ境遇のチョン・チョンの元へ送り込みました。

韓国に置ける華僑とは、社会的に平等ではなく生きることに不利な状態であり仕事にも恵まれていなかったようです。

弾圧・制限的なものと評されている

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/朝鮮半島の華人

だからこそ、ジュングのジェボム組は華僑であるチョン・チョンが上になることが気に入らなかったのでしょう。

カン課長がジュングを煽るシーンでも華僑の存在を示していました。

ゴールド・ムーンはいつから中国人に?

引用:新しき世界/配給会社: ネクスト・エンターテインメント・ワールド

日本人は少しわかりにくい背景ですが、歴史的な背景を交えたストーリーとなっているのです。

上に行くなら今しかないという想い

華僑として過ごすジャソンは、通常の生活をしていて重役につくことはないといえます。

勿論警察官としても、ずっと利用され使われるような生活です。

後継者争いの今、行動を起こせば自分が組織のトップ立てるのだという野望も少なからずあったのではないでしょうか。

ジャソンはことあるごとに下記のセリフをいわれていますが、このセリフには華僑への偏見と嫌味を感じることが出来るのです。

出世したものだな

引用:新しき世界/配給会社: ネクスト・エンターテインメント・ワールド

チョンチョンが潜入捜査官を殺した理由

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チョン・チョンはジャソンの前で潜入捜査官を二人殺しています。

なぜ彼はジャソンを呼び、そのむごい殺しを見せたのでしょうか。

ジャソンに道を決めさせるため

チョン・チョンはこの時すでにジャソンの正体を知っています。

ジャソンを始末せずに凄惨なシーンを見せたのは、チョン・チョンがジャソンの生きる場所を示したかったからでしょう。

このまま潜入捜査を続けていれば、ジャソンも同じ目にあうのです。

あえてそのことをジャソンの目に焼き付け、警察官として生きる道を放棄させたかったのではないでしょうか。

チョン・チョンは警察と犯罪組織で揺れ動くジャソンの気持ちを理解していたのです。

警戒させようとした

バイオレンスグループ

チョン・チョンはジャソンを守る為にあえて他の潜入捜査官の死を見せたとも考察出来ます。

警察が隠し持っていた極秘ファイルに乗っていた二人を殺すことで、潜入捜査の危険性を伝えたのでしょう。

事実、チョン・チョンが資料を隠さなければジャソンも殺されていたのです。

二人の間には、警察官と犯罪組織の幹部という垣根を超えた友情があったのでしょう。

ジャソンを試そうとした

ジャソンは男性警察官の存在を知りませんでした。

これまで、こいつらがお前を騙そうとした

引用:新しき世界/配給会社: ネクスト・エンターテインメント・ワールド

上記のセリフは潜入捜査官として犯罪組織を騙していたという意味の他に、警察として警察官のジャソンを騙していたという内容も含みます。

極秘ファイルには、警察がジャソンに何も説明していないことが書かれていたのではないでしょうか。

本当にジャソンは何も聞かされていないのか、彼の様子をみて試したのかもしれません。

華僑のジャソンがただの駒になっているという事実を確認したのです。