公安に属していた時から彼は決して体制に頼ることなく自分の肉体と武器を元に戦っていました。

だからそんな自分の存在を脅かす存在ならたとえ国家だろうと戦い続けます。

本作においてはたまたまその舞台がSEAUn(東南アジア連合)だっただけのことです。

だからこそ戦いが終わっても挨拶1つもせず常守の元にも戻らず次のステージへ移ります。

脅威が過ぎ去ったから平和が訪れるわけでもなく、次のステージへ向かうだけなのでしょう。

シビュラシステムとの関係

シビュラシステム

本作でメインテーマとして描かれている国家の陰謀の裏にはシビュラシステムとの関係があります。

シビュラシステムとは人間の心理状態・職業適性・深層心理などを分析し数値化する仕組みとなります。

これが果たして本作のテロリズムと何の関係があるのでしょうか?

システムの不正使用

結論からいえば、今回の問題はシビュラシステムの不正使用にありました。

数値によって分析出来るのをいいことにニコラス達に一方的な攻撃を仕掛けるのです。

そう、シビュラシステムも正しく使えば大きな問題が起こらない中々に優秀なシステムとなります。

しかしそれを国家側の人間が私利私欲で使ってしまえば社会的な必要悪を作り上げてしまうのです。

これが1番恐ろしい所で、正義を作るのが国家ならば悪を作り上げるのもまた国家であります。

国家の振るう正義とはそれ位危険な諸刃の剣だということがここで示されているのです。

人間を数値化することの問題

孫社長にたたきこまれた すごい「数値化」仕事術

2つ目にシビュラシステム自体がそもそも人間を数値化することの問題を孕んでいます。

確かに数値などによってその人の適性を図ることは統計学で出来ることは出来るのです。

占いなども元々は統計学から始まっているのですからあながち間違いとはいえないでしょう。

しかし、人間の全てをその数値に当てはめてデータ化すればその通りに生きられるでしょうか?

人間はデータでは計り知れない面があり、自分の生き方は自由意志で選べるはずです。

シビュラシステムはその個人の可能性を限定してしまうという欠陥を抱えていました。

シビュラシステムがない世界

そして何よりシビュラシステムのことで誰より葛藤したのは常守ではないでしょうか。

体制側を抜けてフリーランスになった狡噛とは何よりもそこが違っていたのです。

シビュラシステムの欠陥を指摘することは即ち体制側の人間にとって自己否定を意味します。

しかしだからといってシビュラシステムのない世界だと結局無政府状態で混乱が起きるのみです。

そう、シビュラシステムの代替案や改善案が出てこないのが常守の抱えた悩みだったのでしょう。

完全無欠なシステムなどないことが今回のシビュラシステムの問題で浮き彫りとなりました。

時折現れる槙島の意味

mensHdge technical statue No.2 PSYCHO-PASS サイコパス 槙島聖護

本作では死んだ筈の槙島がまるで亡霊のようにして狡噛の前に姿を現します。

果たして彼が姿を現す意味は何でしょうか?ここではそれを考察していきます。

影響を与え続けている

まず1つ目に槙島の存在は狡噛の人生に影響を与え続けているという意味です。

この辺りは1期で狡噛と槙島の関わりを見ていかなければ分からないでしょう。

狡噛と槙島は性格も戦い方も正反対の筈なのにどこか共通するものを抱えていました。

サービス 月額料金 配信本数 特徴 詳細
hulu 1,026円(税込) 10万本以上 テレビアニメまで見放題 詳細
U-NEXT 2,189円(税込) 22万本以上 様々なジャンルが揃う 詳細
abemaプレミアム 960円(税込) 5,000本以上 オリジナルバラエティ番組が人気 詳細
NETFLIX 880円(税込) 非公開 オリジナル作品の質&量が魅力 詳細
prime video 880円(税込)/月
4,900円(税込)/年
1万本以上 コスパ抜群のVODサービス 詳細