もしカリンがパッチの考えに異を唱える人物だったら、彼女が正しかったとパッチは自分を責め続けてしまったかもしれません。
仲間たちの存在が彼を救った
ミッチやトルーマンなど、パッチには想いを共有する仲間がいました。
彼らの存在はパッチにとって大きかったのではないでしょうか。
実際にパッチは戦争の影響を受け、他国の軍の駐屯地で育ったので帰国後はいじめにあっています。
その為自殺未遂を起こし、精神病院に入れられていたという過去を持っているのです。
自分には一緒に行動してくれる仲間がいる、その思いは彼をしっかりと支えてくれたことでしょう。
裏切られても人を愛する強さを持っていた
パッチはラリーに裏切られたといってもいいでしょう。
自分が受け入れたことで、大切な人を失ってしまったのです。
しかし、それでもクリックを続け患者を見捨てなかったのは、彼に心の強さがあったからでしょう。
彼の心の強さは人を想う気持ちと、現状の医療への怒りだったのではないでしょうか。
無償医療を貫く真意
彼は無償で受けれる医療にこだわり、労力を惜しみません。
彼はなぜ利益にならない無償の医療を貫いたのでしょうか。
人として接しない医療に怒りを感じていた
パッチを動かしていたものは「怒り」ではないかと感じます。
彼女の名前は何ですか?
引用:パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー/配給会社:ユニバーサル・ピクチャーズ
潜入した大学病院で、パッチが投げかけた言葉です。
病気のことばかりを診て、患者自身を人として扱っていない…そんな医療に怒りを感じています。
高額なお金を取り、病院はまるで患者を苦しめているかのように映ったのでしょう。
パッチは患者が高額な入院費や治療費に苦しまなくていいように、無償のクリニックにこだわったのです。
患者の味方になる為
患者のことを親身に思う医者がなぜ悪い
引用:パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー/配給会社:ユニバーサル・ピクチャーズ
劇中の医者は流れ作業のように患者を診ており、患者の心境や生活などを気にしている人はいません。
パッチは、患者に寄り添うことで病気と向き合おうとしているのです。
患者の味方になると、高額な医療費は大きな障害になるのです。
モデルとなったパッチ・アダムス本人はTVで「飢えた子供を抱いたことはあるか」と怒りを言葉にしたことがあります。