自分がマイナスの思考を持つことで、光正を傷つけるのが怖かったのです。
更に自分が心を閉ざしたことで光正の笑顔が消えてしまい、自分は光正を幸せに出来ないと身を引いています。
彼女は自分より周りを大切にするような女性なのでしょう。
母はなぜ能力に気づかないフリをしていた
由布子は性格もきつく、厳しい母親ですが子供たちのことをとても大切にしています。
なぜ能力に気がついていないフリをしていたのでしょう。
子供たちに気を使わせない為
母親はまるでテレパスを持っているかのように、子供の気持ちがわかるものです。
由布子も子育ての中で、子供たちがその能力故に悩み苦しんでいることに気がついたのでしょう。
子供たちは自分達の能力を知られないようにしている…。
由布子は子供たちの気持ちを優先したのです。
何も知らないフリをしていた方が、子供たちにとって幸せだと判断したのでしょう。
子供たちを見守る為
由希子はとても強い女性です。
子供たちの能力に関しては、子供たち自身で乗り越えていかなくてはならない問題だと思っていたのではないでしょうか。
だからあえて知らぬフリをしていたのでしょう。
由布子の強い言葉は「本心」だから
由布子は子供たちの能力に気がつかないフリをしていますが、それには強い心が必要です。
彼女が心に思い描くことで、子供たちを傷つける恐れもあります。
心を読まれているのを知っていたからこそ、母の言葉はきついものだったのではないでしょうか。
心で感じたことを素直に言葉にしていたのでしょう。
裏表のない人物であることで、彼女は子供たちを傷つけずに生きてきたのです。
ちょっと妙な力があるくらい何よ、私はあの子たちの母親です
だから心配だったの、あなたが耐えられるか
引用:高台家の人々/配給会社:東宝
自分が乗り越えてきた道だからこそ、大変だということもわかっていたのです。
この能力、知ったら母さん卒倒するよ
引用:高台家の人々/配給会社:東宝
上記は間宮祥太郎演じる和正のセリフですが、子供たちは母を思って能力を隠していたことが伝わります。
そんな子供たちの優しさも、母由布子は全て受け止めていたのでしょう。
呑みに誘った理由とは
茂子は浩平の彼女と会った日に木絵を呑みに誘っていますが、なぜ彼女を呑みに誘ったのでしょう。
木絵なら安心して一緒にいれるから
茂子は浩平の彼女の本心を知って、作り笑顔の裏の汚い心に触れています。
他人の本音なんて知らない方がいい
人と深く関わるのが怖くなる
引用:高台家の人々/配給会社:東宝
光正の言葉同様に、茂子も人と深く関わるのを怖がっていたはずです。
しかし茂子は、木絵の素直な心ならそばにいても安心だと思ったのではないでしょうか。