事実、彼女が岩井を監獄から出したり、拳銃を入れ替えたことで死者が増加。
エンターテイメントとして死者が増えることで、動画へのアクセス数はどんどん増えていったのです。
彼女の存在が無ければ、ゲームは岩井を監獄に入れた段階で停滞していたかもしれません。
ゲームの中断や殺人を停滞させないため、彼女はこのゲームのメンバーとして送り込まれていたのです。
結城を選んだ理由とは
臆病な人ほど疑心暗鬼になっていい働きをするから
引用:インシテミル 7日間のデス・ゲーム/配給会社:ワーナーブラザーズ
彼女が結城をアルバイトに誘ったのは、平凡で臆病そうな結城がゲームを引っ掻き回すスパイスになると判断したからです。
しかし現実は、平穏を望む結城が周囲のメンバーの心を落ち着かせるというものでした。
結城の存在は機構の目論見とは真逆な、イレギュラーな存在だったのかもしれません。
須和名は結城に惚れていたのか
だったら何で助けたんだ…
引用:インシテミル 7日間のデス・ゲーム/配給会社:ワーナーブラザーズ
結城の質問に対し、須和名は何も言わずに立ち去ります。
殺人ゲームを引っ掻き回すための人選でしたが、結城は最後まで殺人を犯さずに生き残りました。
そして、そんな彼をさりげなくサポートしたのもゲームに誘った須和名自身です。
彼女は、ゲームを通して見せる結城の行動に心動かされるところがあったのかもしれません。
また、結城をゲームに巻き込んだ罪悪感もあったのでしょう。
結城の質問に答えなかった彼女の姿からは、少なからず彼に対する思慕があったように感じられます。
安東が死んだふりをした目的とは
安東の偽装死の目的はゲームからの離脱でした。
死んだふりをする直前、彼は暗鬼館での報酬を捨ててでも生き残る方法を思いついたのです。
2人生き残ったらゲーム終了
ゲームのルールにおいて、デスゲームはラスト2人になったら終了です。
そのルールがあったからこそ、安東はピストルで胸を撃たれたように演出して死を装ったのでしょう。
死体となって棺の中で目を瞑っておけば、他のメンバーに命を狙われることはありません。
死んだふりをすることで彼は賞金を捨てると共に、誰かを殺し殺される原因も捨て去ったのです。
ルールを逆手に勝利を掴む
デスゲームのルールには、殺人ボーナスのほかにも死亡ボーナスや推理ボーナスが用意されていました。
ラストシーンで安東は報酬を受け取っていませんが、それは彼が死者だと判断されていたためでしょう。
映画の中では明確になっていませんが、死亡ボーナスが存在するかぎり安東に対する報酬も支払われると推測できます。
手ぶらで帰路についた安東は、その後ちゃっかりと報酬を受け取っているのかもしれません。